空気は読めても気持ちが読めない人たち

その場の空気を読むことはできても、一歩踏み込んでその人の心に触れることを怖れてしまうこと、ありませんか?

「場の空気を読む」というのはすでにビジネスマナーの中に取り組まれているような感じがしますよね。
皆さんはどうでしょうか?職場、会議はもちろん、飲み会や休日の付き合いのときも一生懸命空気を読もうとしていますか?
あるいは、もう、空気を読むことなんて当たり前で何とも思わなくなっているのでしょうか。

「あ、ここではあまりヤイヤイ言わない方が良さそうだな」
「うわ、なんかピリピリした空気で居心地悪いな。大人しくしとこうか」
「お、ここはちょっと頑張らなきゃ、みんな意気消沈しちゃうな~。苦手だけど頑張るか」
「みんなすでに出来上がってるなあー。よし、乗り遅れないように行くぞ!!」
「先方は何かご機嫌斜めみたいだな、何が原因か分かるまではとりあえずじっとしとくのが賢明だな」
「先生が気持ちよくしゃべってらっしゃるんだから、ここで変なチャチャを入れて空気を乱しちゃいけないよなー」

まあ、そんな感じで私たちは常にアンテナを張り巡らし、その空気に合うような言動を取り、かつ、その空気を乱さないように細心の注意を払っています。

ところが、そうしていれば関係性は良くなり、また、相手との信頼関係もより深まると考えるのですが、残念ながら必ずしもそうとは言えないようです。

空気を乱さない行動というのは「防衛的な行動」なんです。
つまり、「マイナスを防ぐ行動」で、言い換えれば「これ以上悪くしないため、これ以上、マイナスを積み重ねないための行動」なのです。

だから、空気を読んで行動し、それが奏功すると相手にいい印象を与えられると思いきや、「害のない人」「問題行動をしない人」という認識に留まったり、ひどい場合には「印象に残らない人」または「何を考えているのか分からない人」になることもあるんです。

つまり、「嫌われないこと」には成功するけれど、「好かれること」には必ずしも成功しないということなんです。

そこで、出てくる問題が今日のテーマ。
空気を読んで行動はできるのだけど、相手の気持ちが分からないケースが出てくるんです。

「空気を読む」とか「乱さない」というのは、その「場」に対してなされるものですよね。
例えば、「ある会議に出席した。部屋に入るとピーンと空気が張り詰めているような感じがした。みんなイライラしているのか、あるいは、何か緊張しているのか、他に事情があるのかは分からないが、何かを発言するのには気を使う雰囲気だった。」なんてこと、ありませんか?

例えば、「飲み会に遅れていくと、いつも仲良しのA子とB美がなんか険悪な雰囲気。C子はわれ関せずって感じで食べ物を食べてて、いつもの盛り上がりがない。とりあえず、明るく部屋に入っちゃったけど、しばらく大人しくしていた方が良さそうだ」なんてこと、ありませんか?

その時、場の空気を読んで「大人しくしている」ということはできる人が多いと思います。
なんか無暗に話しかけたらヤバそうだ、と。

ところが、それって空気を読んだだけで何があったかは分からないんですよね。

そうすると、「しゃべらない方が良さそうだからしゃべらないんだけど、何があったのかは分かっていない」という「傍観者」になってしまいます。
無関係な人、ですね。
ほんとに無関係ならいいんですけど、会議の席で、友達相手にそれだと・・・てことになりませんか?

コミュニケーションってやはり人対人。
空気対人ではないんです。

もちろん、空気をちゃんと読んで発言することは必要なんですが、その次のステップは・・・「人対人」なんですよね~。

だから、周りの人の気持ちをちゃんと汲み取ることで円滑なコミュニケーションが築けるわけですが・・・ついついそこで気配を消してしまったりしませんか?

怖いなあ、自信ないなあ、どうしていいのか分からないなあ、という風に。

「空気を乱さない」ということは「人に迷惑をかけたくない」ということでもあると思います。
でも、同時に「人に嫌われたくない」「変な奴だと思われたくない」「ミスをしたくない」という思いもあるんですね。

そうすると、嫌われたり、ミスをしたりするリスクを冒すことが怖くなってしまい、何もできなくなってしまったりします。
「マイナスになる可能性があるならば、何もしない方がマシだ」になっちゃうんですね。

確かに会議とかだったらまあ、それで逃げ切れたりしますけれど・・・けど、自己嫌悪しちゃいません?

しかも、こんなケースだったらどうでしょう?

「待ち合わせの場所に行くとすでに彼は待っていた。けれど表情がいつもよりも固い。どうしたのかな、と思うけれど、とりあえずは食事に向かう。
やはり食事をしていてもいつも違う雰囲気。気になるけれど・・・何も言えず。ちょっと様子を伺って『どうしたの?何かあった?』と聞いても『別になんもないよ』。
仕事で何か困ったことがあったのか、あるいは、私との関係に何か疑問を持ち始めたのか・・・。」

空気を読んで動いてる彼女としては、何ら問題は犯していないわけです。
けれど、何も進展もありません。二人の距離は平行線をたどるばかりです。

空気を読むと決して間違ったことはしません。
けれど、その相手との距離は縮まることもないんです。

やはりそこで「センス」が必要になってくるんです。
感性、ですね。
空気を読むだけでなく、相手の気持ちを察するセンス、そして、相手の気持ちを思いやる余裕。

昨今、近い距離感に嫌気がさして「当たらず触らず」って距離感を好む人たちが増えてきました。
実は私もそんな人の一人ですけど、それだけと肝心な人との距離も空いてしまいます。

少なくても目の前の人の「気持ち」にも目を向けたいところです。

ちょっと練習してみましょうか。
会議の空気が悪かったとき。隣の席の人にこんな風に聞いてみるんです。

「何があったのかご存知ですか?なんかピリピリしてますよね?」

C子ちゃんに聞いてみましょう。

「ねえ、A子とB美に何があったの?知ってる?」

C子ちゃんがよく分からないのなら、

「ねえ、A子とB美さー、何があったのよ。そんな空気出してたら楽しくないじゃん」

彼に思い切って聞いてみましょう。

「別にって様子じゃないよ。何かあったからそんな様子何でしょう?いつもの違うもん。なんか心配だし、不安だよ」

何があったのかを相手の気持ちに寄り添いながら聞いてみると、その関係に一歩踏み込めるんです。

そして、その勇気を出すには「自分の思い」が大切。
その場をどうしたいのか?
その人たちとどんな関係を築きたいのか?
そこにフォーカスすることで勇気が湧いてきます。

この会社やこの仕事を良くしたい!という思いがあなたを突き動かすわけです。

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