イライライライライライライライラの理由と対処方法。



言えない本音って何?
それを作ってる思い込みや自分ルールって何?
という見方をしてみる。
そして、今できることに意識を向ける。

***
初めてメールさせて頂きます。

毎日、先生のメールを楽しみに待っています。
全部の事が自分と重なって思えてコワイです(笑)

今回、扱ってもらえたら嬉しい「ネタ」を提供させて下さい。
同じ「怒り」系の話になっちゃいました。

私は、昨年結婚したもうすぐ40歳女子です。
結婚してから、1年、イライラと強迫観に悩まされています。
結婚する前からなのですが、結婚してパワーアップしてしまいました!

特にキレイ好きでもないのですが、家の中が汚れているとイライラ。
掃除をする時間が無いのでさらにイライラ。
(ごはんも作らなきゃだし、仕事も行かなきゃだし、、、)
ちゃんとキレイにしなきゃいけないのに~出来ない~ってイライラ。

掃除が出来ないことが原因ではないのですが、全てがこんな感じです。

「おはよう」が言えない人にイライラ。
ゴミ捨てのルールが守れない人にイライラ。
電車の隣の席のガタイのよいおじさんにイライラ。
「お前は1.5人分の席取ってるんだから遠慮しろ~」
って思っています。
人に対してイライラする時、最終的には「恐怖」を感じてしまいます。周りの人を気遣えないなんて恐ろしい人だ!
近づいちゃいけない!何するかわからない!って。
(私も周りの人を気遣えないことも多々ありますが。)

本当は、やらなきゃいけないことなんて1つも無いし、「おはよう」が言えない人にイライラする理由も無い。

って分かってはいるんです。違うかな。理解はしているのですが、腑に落ちない。

「おはよう」は言わなければいけないわけではないけれど、言った方がよい。
と思っている私の考え方が間違ってはいないと思っているのですが、これがもう思い込みですか?

でも、結果、言わない人は何にも気にしていなくて幸せそうなのに、私の方がイライラしてします。
挨拶も出来ない人が偉くなったり、幸せになったりしていいのか!!

と思ってしまいます。

もちろん、幸せになっていいんですけど。

結局、自分に自信や余裕がないので、色んなイライラが負のループで回ってしまっています。

毎日穏やかな心で過ごしたいと本気で思っています。
イライラを発散させるより、イライラしない位の余裕が心の余白が欲しいなと。

まとまりのない文章で申し訳ないのですが、何かこれからのアドバイス頂ければ嬉しいです!
(Aさん)
***

ふつうだと「ストレスが溜まってるからそれを解消しよう」みたいな感じの話が多いのですが、今日はそこを敢えて外してお話ししましょう。

イライラする仕組みって意外と単純なんですよ。

【自分の中のこうあるべき、こうしたい像と現実が異なっているとき。】

「ちゃんと挨拶すべき~!」→「こいつ挨拶せえへん!」→イライラ。
「早く目的地に着きたい~!」→「でも、渋滞中!」→イライラ。

つまり、私たちは自分の中に「○○すべき」とか「○○しなきゃ」とか「○○したい」などの思いがあればあるほどイライラするようになってるんですね。

それらをまとめると「我」というものになりますね。

これがまた微妙な問題で、「我」がない、とアイデンティティの喪失問題になったり、「我」が強すぎると我儘になって周りから浮いたりしてしまいます。

でも、イライラするほどの「我」ってのは案外邪魔なもの(=幸せにならないもの)が多いので、それをモグラたたきのように出てきたときに処理するのが正しいと思うのです。

「ああ、自分は今、早く着きたいからイライラしてんねんなあ。別にそんな急ぐ旅でもないしなあ、まあ、いいか。」と思えたらイライラはなくなっていきます。

でも、「早く着かなきゃ取引先に迷惑をかけてしまうねん!こら、渋滞、何とかせい!!」と思っているとしたら、イライラは続くでしょう。

ここでの気付きは「ああ、迷惑をかけてはいけないと思っているんだなあ」ということですね。
「迷惑をかけるのはしょうがないわなあ~。渋滞だしなあ~」と思えればイライラは解放されるでしょう。

そして、ここではもう一つポイントがあるんですね。

イライラするのはなぜか?→【自分には何もできないと思っている】

そういうときれいなんですけど、要するに「責任転嫁」が起きてることも多いのです。
「渋滞のせい」「社会のせい」「交通システムのせい」など。

つまりは「依存心」。

だから、ここでの学びは「今、できることは何か?それをやろう」という主体的行動です。

つまりは「自分ではどうにもできない」という思いが最終体にイライラを作っているみたいなので、「じゃあ、今できることをしましょうぜ」というのが解決方法になるんです。

「渋滞につかまって身動きできない。遅刻する。イライラ」
 ↓
「今度の宴会用に歌の練習でもしておこうか」
「今からするプレゼンの予行演習をしておこうか」
「とりあえず叫んでみる?」
「笑顔トレーニングしてみる?」
「この渋滞を10分で抜けたらカツ丼。15分で抜けたら焼肉。20分で抜けたらしゃぶしゃぶを食おう」(ゲーム化する)

今、できることって細かく言えば何千、何万ってあるので、それをやり続けることでイライラは抜け出せます。

ただ、ここでの依存心は盲点なことが多くて「そう言われてもしゃあないじゃないか」って思えることがすごく多いんです。

例えば、渋滞中にどうしても取引先に行かなきゃいけない、遅刻は絶対許されない・・・とするならばできることって何か?
「車を脇に捨ててダッシュして駆け付ける」
「バイクに乗る友人・知人に来てもらって乗せて行ってもらう」
「ヘリを要請して渋滞を抜け出す」

このくらいの発想の転換をしないと「イライラ」や「我」の魔術から抜け出せないこともあるんです。

イライラってのは「自立」の段階における「正しさの主張」が絡んでることも多いんですね。
「私は間違ってない。だから私は何も正す必要がない。これで正しいのだ」という風に。
これがあると自分を変えるとか、見方を変えるなどの行動ができなくなるんですね。

だから、相手に言うとか言わないとかは別として、「どんな正しさ」や「どんな観念
(思い込み、自分ルール)」がこの正しさ、イライラを作ってるのかな?と考えることも効果的でしょう。

あとはそれを「手放し」て行くのです。

一般的にイライラや怒りってのは「感情のふた」って言われまして、そのイライラの下に本音が隠れてることもあるんです。

「旦那にイライラする!」
 ↓
「ほんとうは寂しかった」
「頑張ってるのを認めてほしい」
「もっと愛し合いたい」
「結婚できて幸せ~!ほんと大好き!(でも、それを認めるのは怖い~!)」
「一緒にいられるのが嬉しい!(けどそれを認めるのは恥ずかしい~!)」
「ごめんなさい!!(でも、それ言ったら負けちゃうし!無理!)」
「助けて~!(でも、無理、そんなこと言えない!)」

そんな仕組みが隠れてる可能性があるんです。

で、本音に気付いたら、その本音に従って行動するとイライラは収まってきます。

Aさんの場合もひとつじゃないと思うんですよね。
それをあれやこれやと探検してみるといいと思います。

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