思考と潜在意識が作り出す「矛盾」について。~案外今幸せかも!?~



頭では「○○しなきゃ」って考えるんだけど、潜在意識は案外「今、それなりに幸せ~」って思ってるのかもしれません。
だって人は本当に危機感感じたら勝手に動き出すものですから、動けないってことはそういうことじゃないかな?と思うんです。

「ちゃんとした彼氏が欲しいんですよー。年齢的にももうヤバいし結婚だってしたいしー」というクライアントさま。

「あ、そう、ちゃんとしてない彼氏ならいるのね?」というツッコミは心の中だけにして(笑)、「じゃあ、具体的に何か行動してるの?」って聞くと、あっさり「してない」と。

「それって朝起きたら『はあい!待たせたね、ハニー!』って白馬に乗った王子様降臨的な展開を期待してるってこと?」
「ああ、そうなったら最高かも。でも、そんなこと起きないし」
などとおっしゃるので、

「でも、向こうから『僕が君の運命の人だよ!』って言ってきてもたいていは黙ってシャッター下ろすんでしょ?」
「あ、そうかもしれない。好きかどうか分からない人が来たって困るし」
「だから、自分が好きな人が白馬に乗って来てくれるのがいいんでしょ?」
「うん。それ、理想。それが最高。」
「じゃあ、とりあえず、好きな人が白馬持ってるかどうか調査せなあかんやん」
「ふつう、持ってないですよね?」
「ま、白い自転車くらいなら持ってるかもしれんけど」
「それは違う」
「そもそもあまり好きな人ができないんでしょ?」
「そうなの!そうなの!好きな人ができないの!」
「そういう状況なんて言うか知ってる?」
「え?何?」
「矛盾。」
「矛盾!」

結局なんだかんだ言って今が幸せなのよね~という結論を押し付けることになりました(笑)

「もう失恋して1年にもなるんです!ずっと元カレを引きずってるのも辛いし、嫌なんです。でも、色々やってるんですけど手放せないんです!」というクライアントさま。

「それって手放したくないってこと?」って聞くと

「友達に言うとみんなそう言うんです。それは手放す気がないだけだろ?って。でも、違うんです。私は何とか彼を手放したいんです。だってそうしないと次にいけないじゃないですか!」

「でも、まだ好きなんでしょう?」
「はい。まだ好きです。でも、好きだけど彼とはうまく行かないから次に行くしかないんです。」
「なんか悲壮な決意って感じやね。でも、好きだったらしょうがないよね。好きな人のこといきなり忘れるとかできないし」
「でも、そうしたらどんどん年を取ってしまいます。嫌なんです。そういうの。」
「でも、好きなんでしょう?1年経っても好きってことはめっちゃ好きってことだよね?」
「でも、元カレとはもう駄目なんです。だから早く次に行きたいんです。
「そういう状況てなんていうか知ってる?」
「え?何?」
「矛盾。」
「矛盾!」

結局なんだかんだ言って好きなんじゃん。彼に恋してるんですよ。片思いってやつね。好きな人がいるのにほかの人を好きになるっておかしな話じゃん。という結論を押し付けるに至りました(笑)

「自分を変える」ということについての続編。

「望んでるものが矛盾してる」っていう現実が実は起きてるんだけど、巧妙にその仕組みが見えないように作られているので気付かない、ていうことが意外と起きてたりします。

「うち八百屋なんすよね。でも、お客さん、野菜ばっかり買っていくんですよ。
たまには肉とか魚とか注文してほしいんですよね。ミンチ200グラム!とか聞いてみたいんですよね。『今日はハンバーグっすか?』とか会話弾みますし。
玉ねぎ買ってくれたお客様に『今日はハンバーグっすか?』って聞けないじゃないですか?選択肢広すぎて。」

そんな話を聞いたら、あなたはこう思うはずです。

「そんなん野菜しか置いてへんねんから当たり前やんけ!」

でも、案外、そんな矛盾を私たちは抱えてることがあるんです。

「結婚したいんですよ!めっちゃ結婚したいんですよ!でも、婚活とか嫌なんですよ!」

案外、これも、矛盾かもしれませんね。

「旦那と仲直りしたいんですよ!でも、なかなか勇気が出なくて行動に移せないんですよ!」

これもそうかもしれませんね。

しかも自分でも「うだうだ言ってねーで、行動しろよ!!」っていう結論なんてとっくに気付いてるからそこで自己嫌悪したりするしね。

※ちなみにこの「行動しろよ!」って自己嫌悪は、自己嫌悪するために自分が書いたストーリーで、もし、行動してるのにうまくいってなければ、その自己嫌悪くんは「やり方がまずいんだよ!」ってツッコミを入れるはず。
要するにここでは自己嫌悪をなくす=自分を許す、ということがテーマになります。

でも、そう思うものでしょ?ふつう。
婚活するのは惨めで嫌だ、とか、がっついてるように見られて嫌だって他人の目を気にしたりするものでしょ?
(そこに「本気で結婚したいならそんな感情放っておいてでもするはず!」と自己嫌悪くんが活躍することもあります。)

失敗するのが怖くて、うまく行かなかったらどうしようと思うから、旦那に近付けない、今一歩踏み出せないんでしょう?
それも当たり前だよね。なかなか難しいもん。

さて、私たちは自立してる分だけ「自分のやり方でこの問題を解決したい」と思ってます。
言い換えれば「自分のやり方を手放すのは嫌だ」「自分のやり方じゃないやり方で成功したくない」「他人から教えられたやり方を採用するのは嫌だ」などとなります。

ちょっと言葉は悪いですけど(いまさら?笑)、人ってわがままなんですよね。
特に自立してると「自分のやり方で自分の望む状態になることを望む」のです。
新しいやり方は知ってるけど今さらチャレンジするのもめんどくさいし、嫌だし、惨めだし、やりたくねーし、と思っちゃいます。

それが自立系の大人のマナーみたいなもの。

私もいろんなケースを見てきたせいで「そうは言っても人は動くときは動く」ってことを知ってしまいました。

「相談所とか嫌って言ってたじゃん」
「でも、そんなこと言ってても何も変わらないって気付いたんです。だから、勇気出して登録してみたんです。」
「へー、相当がんばったね~、すごいじゃん」
「そしたら、意外といい人と巡り合えたんですよね。その人と今度お付き合いすることになったんです。」
「おぉ!!なにその急展開!!すごいねえ~!!」

みたいなことがふつうに起こるんです。

「動きたくないって思ってたんだけど、でも、もうそれは嫌や!もう動く!」って動き始めたときがベストタイミングなんです。

だから、無理にモチベーションを上げるとか必要ありません。
むしろ、それは怪我します。

とりあえず行動しなきゃ何も変わらないから嫌だけど婚活しなきゃ!って無理やり動いたら、潜在意識レベルでは「嫌」なんだから、「うまく行かない」って結論になることが多いんです。

「変わらなきゃ」と思ってるうちはなかなか「変われない」んです。
「変わる」って決めて初めて「変わる」ことができるんです。

そのタイミングが来ればあなたの潜在意識は勝手に
「モチベーションが上がる話が聞けるセミナーを見つけてきて、たまたま偶然その日のスケジュールが空いていて、金額も想定内で、これはいける!って申し込むことができて、それでセミナーに行くと予定通りグッとモチベーションが上がって婚活を始めるようになり、そして、意外と早く思ったよりもいい人に出会う」
ということが起こります。

やっぱりジャガイモはある程度煮込まないと食べられないよね?ということで、圧力鍋を使うのもいいけど、とりあえずはお箸が通るくらいまでは待とうね、ということです。
(言いたいこと分かる?あ、分からない?じゃあ、読まなかったことにして!(笑))

だから、潜在意識を信頼しておけばいいんです。
「私が結婚することになっているんだったら自然と活動するし(元カレのことをもういいやと思えるよになるし)、ちゃんといい人と出会えるし」って。

その前提ってのは「今の私は案外幸せで満たされてる」ってことなんです。

今の生活は100点ではないけれど、80点くらいはあるんです。
でも、80点だと、残りの20点が気になるんです。
ところが、その20点を埋めるためには、一旦何かを手放す/チャレンジする/行動する/新しいやり方を身に着けるなどの必要があって、そのためにはちょっと重い腰を上げなきゃいけないので、一時的に80点が60点に下がっちゃうんです。
その後に40点が来て100点になるんだけど、その40点が来るってのが信頼できないので、80点と60点だったら80点の方がいいって現状維持を望むのです。

でも、やっぱり20点が気になるから「変わらなきゃ~」「動かなきゃ~」「手放さなきゃ~」って悶々とするんです。

その葛藤が「矛盾」を作ります。

だから、「今の私、けっこう幸せなんだ、満たされてるんだ」って受け入れると、80点がスーッと90点、100点に近付いていきます。
あら不思議。

でも、そうは思わせない厄介な奴が登場するんです。

「思考」

頭で考えるんですね。年齢とか世間体とか周りの人との比較とか・・・。

だから、「心が案外平和だなあ~」と思っていても「ダメじゃん!そんなの絶対ダメ!」という思考があなたの心を乱すんです。

それはまるで「学校から帰って来て、はあ、疲れたし、ちょっと休んでから勉強しようとベッドでごろごろしてたら、お母さんが『あんた!何してんの!もうすぐ受験でしょ?勉強しなきゃダメでしょ!ほんとにこの子ったら!!』と怒鳴り込んで来て、その平和な気持ちと勉強へのやる気が見事に削がれる」のに似ています。

ここで言うお母さんが「思考」なんですね。
いわば、あなたは脳内かあちゃんを頭の中に常に飼ってるってことです。

80点の幸せを有り難いなあ、と思ってみましょう。
潜在意識を信頼して、「あたしは動くときは動くし」って今を楽しみましょう。

あとから見たら、未来ばっかり見てバタバタしてる期間ってのは「あの時、私、何してたんだろう?」って後悔にも似た気持ちを感じることになります。

今できることってたくさんあります。
婚活サイトに登録するよりも、元カレを手放すよりも、ずっと魅力的なことがあなたの「今」には溢れてるんです。
だから、今はまだそれを楽しみたい、と本音では思ってるんじゃないでしょうか?

それでいいんです。
何とかなるものですし、何とかしますから。

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