自立を手放すと「弱さ」を感じる。~傷ついた男性性を癒す女性性~

傷ついた男性性である「自立」を手放すと、女性性が解放されるので弱くなったような、頑張り、踏ん張りがきかなくなったように感じます。
でも、それは相互依存へのプロセスに入った証でもあるのです。

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今年24になったAと申します。
大学時代に根本さんの記事に出会い、全記事遡ってなめるように読み、現在も毎日読ませていただいています。いつも鋭い視点で、面白く切り込んでいく記事にはっとさせられます。

さて、最近の私の悩みは、幸せに甘んじて弱くなっちゃった?ということです。

幼い頃からずっといい子をしてきましたが、大学生3年生の時に、ヒステリックで妄想癖の強い過干渉な母と壮絶なバトルをし(私は雄たけびをあげながら部屋の器物破損しました)、この家を出られなかったら死ぬ!という勢いで就活をし、無事に内定を得ました。今、実家は離れ、極力関わらないようにしています。
また、大学時代はDVストーキング男、放置プレイ&マザコン男、情け容赦ないスーパーロックマンとのつらい恋愛を転々としては自分を見つめ直し、その後信じられないほど大切に扱ってくれる王子様のような彼に出会い、穏やかな日々を過ごしています。
そうして、ようやく手に入れた幸せの中で気づいたのですが…私弱くなっています。

街でぶつかりそうになった人に舌打ちされると、泣き崩れたくなったり、上司にミスを指摘され、もうダメだ!という絶望を感じたり…最近までそんなことはなかったのに。
ロックマンの元彼とは同じサークルで、傷つくようなことを言われても、失恋しても歯を食いしばって笑顔で参加し続けていたのに、最近は体が拒否反応を起こし、行けなくなってしまいました。

小さい頃は、親や先生に怒られるとすごく傷ついて大泣きする子でした。その頃の弱い自分に逆戻り?と思います。何かあっても傷つかず、しなやかにいられたらいいのですが…どのように過ごしたら良いのでしょう。
(Aさん)
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「自立」というのは「弱さを嫌ってするもの」なんですね。
我がブログのメインの読者であられる自立系武闘派情熱女子の皆様も、元々あんなに槍や刀を振り回していたわけじゃなくて、ふつうの少女だった時代があるんですね(信じられませんが)。

特に相当ハードな防具で身を固め、日々、刃を磨いているような超武闘派ほど、実はかつてひどく傷ついた歴史を持つことも多いのです。
とある京都の武闘派女子は「この間の応仁の乱ではひどい目にあったんじゃ。その日からかのぉ。こうして日々、鎧や刀の手入れに精を出すようになったのは・・・」と遠い目をしていました。

泣き虫で悔しい思いをすれば、歯を食いしばって涙を我慢するようになって自立します。
人の言葉で傷ついたら、傷つかないように防具(正論や理論的に防衛する手段、もしくは感情的にでも言い返すテクニックなど)をさらに強固にします。

そうして「傷つかない私」になることを「自立」と言うんです。
つまり「自立」にもいろいろな側面があるんですよね。

Aさんが長らく家の中で定番としていた「いい子」というのは依存と自立の境目くらいにあるところです。

それが大学3年生の頃にお母さんに対する一揆を起こしたわけですね。
そして、見事就活に成功するわけです。

それで実家から距離を取って生活を始めるわけですが、ここでとある問題が浮上してくるのです。

お母さんが相当「ヒステリックで妄想癖の強い過干渉」だったんでしょうね。
この自立でAさんが築き上げた防具は相当強固なものとなり、武器もかなり強力なものになりました。

そうするとRPGの世界では常識ですが、そこで現れる敵もまた強力になりますね。
それがAさんのかつての恋人たちである「DVストーキング男、放置プレイ&マザコン男、情け容赦ないスーパーロックマン」なわけです。

それにしてもなかなか素晴らしいラインアップですな。

そして、Aさんは日々彼らとの戦闘という鍛錬を積むことによって更なる強固な帝国を築き上げることに成功したわけです。

ところが、自立の問題点ってのは「痛み」からスタートするがゆえに「本来の自分」を置き去りにしてしまうところなんですね。
「傷つかない」という選択が優先されるので、「自分がどうしたいか?」は放っておかれるのです。

だから、自立すればするほど孤立し、本来の自分から遠ざかってしまうことがあるんですね。

だから、時々、歴戦のツワモノである武闘派女子をカウンセリングしていると、「小さい頃から熊のぬいぐるみが好きで、片時も離せませんでした。」という少女的なエピソードを聞かされてびっくりすることがあります。
「え?ツキノワグマと毎日相撲を取ってたとかじゃなくて?」と聞き返したくなったりしますよね。

で、「北風と太陽」じゃないですけど、そうした武闘派的な恋愛をするとこちらも戦闘力が鍛えられるのですが、優しい、穏やか、癒し系などの彼が登場するとついついそのガンジー的作戦に飲まれて武器を手放しちゃったりするんですね。

要するに、ずーっと欲しかったものが手に入っちゃったわけです。
武闘派女子もほんとうは争いを求めているわけではなく、平和のために戦っていたのです。

そうすると自立の影に抑え込まれたもう1人のAさんが出てきたようなものです。

まあ、そら、以前の自分に戻っちゃったわけですからショックですよね~
今までは街でぶつかりそうになったらすぐに道路脇に連れ込んでボコボコにしてたわけでしょう?
それが泣き崩れそうになるなんて、そんな自分は許せないですよね。

でも、それは戦いに疲れた私の姿なのかもしれないですよね。
今までずっと身を守るために着けてた鎧も手放せたわけで。

だから、まずは「起きてることが正しいこと」と思って、今の自分を受け入れることが大切ですよね。
それで良いんだ、と。

そして、そんな自分を愛してあげるってことに目を向けることが大事です。

戦場から帰ってきた兵士は一様にしばらくは無気力で過ごします。
日々、命の危機と対面してきたわけですから、平和な世界に来ると魂が抜けたように呆けたようになるのです。
そして、武器を持つことを拒絶します。
でも、新たな平和な世界で何をしていいのか分からなくなったりするのです。

そんな感じでしょう?

だから、弱くなったように感じる一方で、良い面もたくさん出て来てるはずなんですけどどうでしょうか?

自立を手放して次のステップである相互依存に向かうとき、女性性が強く主張されるようになって「弱さ」を感じる場面が増えていきます。

今までだったら我慢できてたことができなくなる、とか、歯を食いしばれば頑張れたのにできなくなる、とか。

自立というのは傷ついた男性性に象徴されるところに、豊かな女性性が入ってくるのでそんな変化を起こすわけです。

つまり、男性性によって自立時代は自分を防御するのだけど、相互依存に入ってくると女性性のエネルギーが解放されて受容やら柔らかさややさしさや自然体、楽さなどの今までにはなかった要素が入り込んでくるんですね。

だから、Aさんは彼と出会ったことで「退行」したのではなく「進化」しているとも言えるのです。

相互依存のステージでは「信頼する・任せる・委ねる(サレンダー)」ということがカギになってきます。
「自分でできることは自分でして、できないことは人に頼む」のですね。

また、「助けを求める」というのも重要なキーワードになってきます。

自立とは反対の状況ですね。
だから感情的には葛藤が生まれます。
屈辱的、弱くなった、依存的になった、涙もろくなる、我慢がきかない、惨め、寂しい、等々。

自然体、とか、楽さ、などを意識されるといいでしょう。
感謝にも比重を置くといいと思います。

かつて培った武力は別に死んでるわけではありません。
いつでも取り戻せます。

だから、まずはそんな新しい世界を楽しめたらいいですね。
弱くなって良かったところ。
感じられるようになったこと。

いっぱいいい変化もあると思います。

自分を嫌わずに愛する、ここにフォーカスしてもいいかもしれませんね。

より幸せを感じられる状況に近付いていると思い、パートナーシップでもますますラブラブな関係を築いてみてください。

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