好きな(はずの)創作へモチベーションを上げるには、どうしたらいいのでしょうか。



ライフワークって「ああ、やっぱりコレか」と気付くことが多いんです。
だから、なんだかんだ私はコレが好きなんだよな、と思っておくこと(つまり、前向きな諦め)がいいのかも。

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はじめまして。毎日ブログを楽しみに読んでいます。

本も書かれている根本さんに、お伺いしたいことがあります。執筆や創作活動のモチベーションは、どうしたら上がるのでしょうか。

私には物心ついた20年以上前から、モノ書きになる夢があります。何度もコンクールで落選しては諦め、編集部に持ち込みボロボロに言われては、打たれ弱い私は夢を投げ出しました。

でも結局この夢に帰ってきます。

小さくても賞を取れると喜び、冷静になると上には上がいると凹み、いいアイデアが出ると天に昇り、かと思えば翌日には何もかも嫌になり‥不安定です。

これまで、対人関係が原因で仕事を転々してきました。どの職場に行っても、接客ではお客様や先輩に「トロイ、遅い」と怒られ、急ぐと「雑」と言われ、常に萎縮していました。

そして接客が怖くなり、事務に転職しようとしました。

しかし未経験な上、オフィスの「働く人の集まり」な空気も怖くて‥。選考に落ちる度にどこか安心している私がいます。

最近は働く以前に、面接や電話が怖く、進めないという情けなさです。

また、好きなはずのモノ書きに関しても無気力です。本当に好きなことなのか、他に何も出来ないからこだわるのか、もう分かりません。

関係あるか分かりませんが、この数ヶ月何も感じたくない日々です。一人でいたい、誰にも触れられたくない状態です。同棲中の彼に「寂しい、近づきたい」と言われる度、申し訳なさとプレッシャーを感じています。

こんな現状から、好きな(はずの)創作へモチベーションを上げるには、どうしたらいいのでしょうか。

いつか取り上げて下さると幸いですです。
(Rさん)
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賞やコンクールに応募したりってことは小説とかエッセイなどを書かれてるのでしょうか。
私もたまに人から「小説みたいなのを書いてみたらどう?」って言われるんですけど、ボキャブラリなどの問題もあるし、なかなか腰が重いジャンルなんですよね。
ので、尊敬してしまうのですよ。そういうことが書ける方を。

小説、エッセイは感性を表現していきますよね。
ストーリーの組み立てなどももちろん重要だけど。

だから、小説家やエッセイストというのは芸術家なのです。
絵を描いたり、演奏したり、彫刻したり、書をする人と同じ。

だから、情緒が安定してたら困ると思うんですよね~。
すなわち、不安定だからこそ、そんな創作活動ができると思うんです。

小説家の人の書いたエッセイとか読むとその創作の苦しみがよく描かれてますよね。
なんでこんな苦しいことを自ら望んでやっているんだろう?もうやめたい。みたいなこと。また性格も自称偏屈な人、自称ひねくれ者、自称暗い人がとても多いですね。

>小さくても賞を取れると喜び、冷静になると上には上がいると凹み、いいアイデアが出ると天に昇り、かと思えば翌日には何もかも嫌になり‥不安定です。

創作するためにはそうじゃないとねっ!ということだと思います(笑)
そんなもんなんですよ、芸術家って。

近づいて欲しくないときもあれば、寂しくて理性が飛んじゃうこともあるし、人が怖くて何か月も引きこもることもあれば、妙に元気になって毎日原宿で買い物したりすることもあります。
もちろん、人によりますが、感情のアップダウンは激しいからこそ、表現や創作ができると思うのです。

私のクライアントさんにも漫画家や音楽家や写真家などいろんな方がいますけど、たいてい、ご相談は自らの情緒の不安定さや人としての倫理観のなさや生き方の不器用さだったりします。
それを私は「芸術家なんだからしゃあないって諦めなはれ」ということをくどくどと言い続けるんです。

だから、こうした感性を打ち出していきたいって人が事務職とかに就くのは苦しいです。
もちろん、
部長:「Rくん、コピーを100部取ってくれないかな?」
Rさん:「ええー、やだー、今、そんな気になれなーい」
という会話を成り立たせることができるんならオフィスで働くのもアリだと思いますけど(笑)

そういうわけで、

>こんな現状から、好きな(はずの)創作へモチベーションを上げるには、どうしたらいいのでしょうか。

モチベーションって上げなきゃいけないのかな?って言うのが正直な思いです。
書きたくなる(その気になる)のを待ってたらいけないんですかね?

そもそも「~しなきゃいけない」っていうのが苦手ではありませんか???

ついつい私たちは理想を求めてしまうものですが、それは自己否定にしかなりません。

「前向きに諦める」ということがRさんには大事ではないでしょうか?

「何だかんだモノ書きに戻ってしまうんだから、私はそういう人なんだろうなあ」って。
「やる気出そうと思ってもなかなかできない人なんだろうなあ」って。

ふつうの人とは違う、というのはなかなか生き辛いのですが、それを個性として受け入れられるととても楽になりますよね。

これは私自身もそうでした。

Rさんも「自分はこういう生き方しかできないもんなあ・・・」って“悟り”の域に達することができますように~!!

創作のモチベーションを上げる「方法」はいっぱいあります。
ただ、これはもちろん個人個人違います。
自分に合う方法を見つける(作り出す)のが理想ですよね~

・モノを書くのが好きだってことを認める
・読者が喜んでくれる姿をイメージする
・編集者に追い立てられる
・ファンレターなどを読んでその気になる
・思い切り遊ぶ時間を作ってオフを作る
・自分が創作意欲を感じる場所にでかける(ライブ、コンサート、美術館、本屋等)
・自分がいい気分になれる場所にでかける(シティホテル、海の見える公園、等)
・過去の作品を読み返して自分を天才だと思い込む
・お寺や神社に行って精神統一する
・友人やスタッフに励ましてもらう
・映画を見て泣き笑いをして感情スイッチをオンにする
・むしろ創作意欲を上げようとしない
等々。

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