母に分かってもらえなかった私は母と似たタイプの人にいつも恋をする。


私たちは思い込みがあって、それで生きてるところがあります。
お母さんが自分を分かってくれないと、同じく分かってくれない人に恋をしやすくなります。
でも、その本当の理由は別のところにあるのです。

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いつもブログの更新、楽しみにしています。

最近、自分のパターンに気付いたのでリクエストします。
私は精神的に弱いことろが昔からあり、学生時代には拒食症、過食症を経験しました。
今は治り、摂食障害の症状は全くありませんが、ふとしたことでブルーになりやすかぅたり気分が落ち込みやすいです。
私の母はもう亡くなっていないのですが、昔から精神的に辛い時には、ただ、「辛いんだ」ということを聞いて欲しかったですし、ブルーな時には、「そっか。気分が落ち込むんだね。」みたいな感じで、ただ思いを聞いて欲しかったのですが、
私の母にそれができる器はなく、まともに相手にされなかったことで更に辛くなり、誰も分かってくれないと孤独を感じていました。

ここからが本題なのですが、気づいてみると、私が好きになる人もそういうタイプなのです。
「気分がどんよりする、そういう時あるよね。」とか「女性は特にそうなりやすいよね。とか、ただただ「そうなんだ」と受け止めてくれる(ようは、私が望んでいるリアクションをしてくれる)人には好意を抱かず、
私の話を聞いてただ笑っている人(私には、まともに相手にされていないと感じます)、「えっ、なんでブルーになるの?わからない」と真顔で言う人、など、母と全く同じリアクションではないのですが、
私に「あー、わかってくれない」という思いを抱かせ、ショックを受けたり心を凹ませるような人に好意を抱き、それでも分かって欲しい、やっぱりわかってもらえなかった、みたいになっています。

母みたいな対応をする人ではなく、ただ私の思いをそのまま受け止めようとする人、気分が落ち込みやすいことを理解できなくても理解しようとする人、そういう人を好きになって行く方が安心できたりして自分にとって良いと頭ではわかるのですが、現実は違います。

このパターンを変えていくには、どうしたら良いのでしょうか?
(Rさん)
***

とすると今回Rさんは「えー、なんでそんな質問するのー?わかんなーい!!」とか言いそうなカウンセラーにリクエスト下さったんですね!
ありがとうございます(笑)

Rさんと似たお話はよーくあるんです。実は。
だから、心理学あるあるだと思っていいと思うんです。

実際、Rさんの前に

>母みたいな対応をする人ではなく、ただ私の思いをそのまま受け止めようとする人、気分が落ち込みやすいことを理解できなくても理解しようとする人、そういう人

が現れたとして、果たして好きになれるかどうか?興味を持てるかどうか?というところなのです。

私たちは実は「思い込み」によって生きています。
歩けるのも思い込み、ご飯を食べなきゃ死ぬも思い込み、「男は浮気する」も思い込みだし、「世の中ブラック企業ばかり」も思い込み。
だから、思い込みって悪いことばかりではないんですけどね。

「思い込み」ていうと偏見を持ちやすいので「習慣」と呼びましょうか。

心理学では過去に体験したことを元に「○○は○○である」という定義を心の中に持つようになると考えます。
それが「習慣」であり「思い込み」です。

例えば、お付き合いした人が3人連続して浮気したとするでしょう?
そしたらその経験から「男って浮気するものなのよ」という思い込みができます。

すると私たちは不思議なことに「浮気する人」に興味を持つようになるんです。
その思い込み・習慣を守るために、というと変ですが。

あるいは、浮気しそうもない人とお付き合いするんだけど、“頑張って”その人が浮気するように仕向けていくんです。

だって、「どうせ、あんたも浮気するんでしょ?さっきの店でちらちら隣のテーブルの女を見てたのあたし知ってるんだから」って言い続けたら、そら、浮気しなきゃいけないような気分になっちゃいますね(笑)

こうして繰り返される行動のことを「パターン(心理パターン、行動パターン、思考パターン)」と呼びます。いわば、心の癖、ですね。

こういうパターンは潜在意識の中にありますからなかなか普段では意識できず気付けません。
だから、「なんで出会う男はみんな浮気症なんだよ」ってやさぐれるようになるわけです。
まさか「自分が招いている」とか「自分が作っている」とは思えないからです。

私の主要顧客層に「ようそんな男見つけて来たよね・・・」と言わざるをえないダメンズ・コレクターの方々がいらっしゃるのですが、彼女たちはコレクションするだけでは飽き足らず、やがてはダメンズを作り出すようになっていきます。
すなわち、ダメンズ・メーカーですね。

これもまた「男は使えない」という思い込みによるパターンになります。

さて、だいぶ前戯が長くなっておりますが(いつものことですが)Rさんの場合はどんな思い込みに支配されていると思いますか?

そう、すっかりご存知かと思いますが「私は分かってもらえない」というパターンですね。

これがまたお母さんというディープな関係性から生まれているので、この思い込みは相当根深いものになります。
つまり、それだけ数多くの「分かってもらえない体験」をしてきた、ということなんです。

特にお母さんという存在は私たちにとって(一般的に)一番身近な人です。
だって、その人のお腹の中にいたんでしょう?
生まれる前からの付き合いなわけですから、そら、影響受けまくりです。

そのお母さんからまともに扱われなかった経験を持つとするならば、Rさんは「全人類、みんな、私を分かってくれないに違いない!!!!」なる思い込みを持っても仕方がありません。

さて、ここからとても心理学チックな話をします。

お母さんはすでに亡くなられてる、とのことですが、亡くなればそのパターンから解放されるのか?というともちろん違いますね。

大人になって一番身近な存在って誰でしょう???

そう、パートナーです。

だから、お母さんとの関係性が意外と彼との関係性に引き継がれることが多くなります。

つまり、Rさんの中にある「私のことを分かってくれない」という思い込みはこうして継続する余地を与えられることになるわけです。

すなわち、「私のことを分かってくれない」という人に対して親近感を持ってしまう、というパターンがそこに生まれるわけです。
「あのお母さんですらそうだったんだから、身近な人はみんなそうあるべきだ」とね。

「そんなん、いらん、と思うねんけどな、付いてきてしまうねん」という風にまるで亡霊のように付きまとってきます。

だから、Rさんの身近でない人の中には「分かってくれる人」がいると思うんですけどどうでしょうか?
すごく身近にはいないけれど、少し離れたところにはいる、という感覚は知りませんか???

というのもね、「全人類私のことなんて分かってくれない!」と思っているとするならば、「あの素晴らしいカウンセラーと評判だけは高い根本さんだって分かる筈がない!!!!」とリクエストすらする気にならないと思うからです(笑)

だから、リクエストができた、ということは(そして採用されたということも深い意味を持ちますが)、Rさんから見て、少し離れたところには理解者がいた、ということを示唆しています。

ただしそれが「私が思うように分かってくれる人」であったかどうかは別ですけどね。

で、ここからはちょっとヤラシイ話です。
(本当はそういうことをする人間じゃないんだけど、職務上仕方なくヤラシイ人間になっていることをご理解いただければ幸甚です。)

「私のことを分かってくれる人はいない」という思い込みを持つ場合、人と距離が近づくとある防衛的態度を取るようになります。

あるAさんと知り合ったとしましょう。
とても誠実でかっこよくて優しくて穏やかで聞き上手で否定なんてしない素敵な人だとしましょう。
そのAさんがRさんに興味を持って近づいてきました。
デートの誘いもあり、ちょっといい雰囲気な会話も増えてきました。

ここでその思い込みはRさんに大きく2種類の選択肢を示してきます。

1.なんかこの人、男の人として興味が持てない。いい人なんだけどタイプじゃないわ。
2.もし、こんな私を分かってくれる人とさらにお近づきになって、その後にまた傷つけられるような行動を採られたらどうしよう・・・。

1の場合はそこでブロックして近づかせないようにしますよね。友達ラインでキープです。

問題は2の場合です。
「この人は分かってくれる人かも」と思うと怖くなるの、想像できますか?
また否定されたら、また拒絶されたら、またバカにされたら・・・すっごく嫌だ、と思うので、ここで私たちは傷つかないように自分を防衛します。

つまり「分からせないようにする」んですね。

例えば、こんなケースがありました。
・距離が近づいたら途端に冷たい態度を取ってしまい、彼をテストする言動を繰り返すようになってしまう。
・分かって欲しい気持ちがあふれ出て来てどうしようもなくなり、むしろ彼と距離を取ってしまった。
・仲良くなるにつれてだんだん自分の気持ちや自分のことが離せなくなり、むしろ聞き役に回ることが多くなった。
・無理難題をふっかけることが増えて、困惑する彼を見て「やっぱりこの人も違う」と思うようになった。
などなど。

もちろん、Rさんがこのプロセスを経験されているかどうかは分かりませんが、人の心は自分の傷を守るためについつい防衛的な態度を取ってしまい、結果、理想の人だと思う男性と出会っても「うまくいかない」という現実を作り出してしまうんです。

それくらい傷ついている、と言えるわけです。

しかも、幼少期からですから、子ども時代のRさんはとても傷つき、また、その分、求める気持ちも強くなると思います。

だから、「私を分かってくれる人の基準」て相当厳しくなってくると思うんです。
それこそ、TOEIC950点以上の者のみ採用する!みたいな感じで。

さて、分析はこの辺にして少し先に進みましょう。

三段論法を用います(笑)

お母さんは私を分かってくれる人ではなかった。
私が好きになる人は私を分かってくれる人ではない。

そこから言える結論は????

私はお母さんのことが大好き。

(最高にいやらしい目をして。あ、でも、これ職務上です)
あら?Rさん、そうだったんですかー。へえ、ふーん。そうなんですねーーー、あんなお母さんのこと、大好きだったんですねーーー!!!

気付いていましたか?
なぜ、お母さんと同じタイプの人ばかりを好きになるのか?の理由が、それくらいお母さんのことが好きだったから、であることに。

お母さんに愛されたい。
お母さんに分かってもらいたい。

そういうニーズがあるのはもちろん分かりますし、それがすごく強いことも仕方がないでしょう。
それくらい分かってもらえないし、愛情を感じなかったのだから。

でも、それだけだったらふつうお母さんと逆の人に目が向くんです。
「ああいう人は絶対嫌!話を聞かずに否定してくる奴なんてサイテー!そんな奴、大っ嫌いだから、ぜったい近づかない!そう分かった瞬間に切る!」と思うんです。

でも、なぜ、お母さんみたいな人ばかりを好きになってしまうのか?
それくらいお母さんのことが好きだったから・・・ではいかがでしょうか?

もっと掘り下げてしまえば、Rさんの本当の問題は「お母さんに分かってもらえないこと」ではなくて、「お母さんを愛せなかったこと」にあるみたいです。

そこには罪悪感がありますね。

お母さんを十分に愛せなかったという。
だから、似たタイプを好きになって、お母さんの代わりにその人を愛そうとしているのかもしれません。

さて、このくだりはピンと来るでしょうか?
もし心の中にカーッと熱いものがやってきたり、ウっとなってしまったり、違う違う違う違うという強い否定が出て来たとするならば「当たり」ですね。

○○してもらえなかった・・・という不満やニーズだけならば、それを満たしてくれる存在に目が向くんです。
でも、結果的に同じタイプにこだわってしまうのは「○○してもらう」という依存心に原因があるのではなく「○○してあげられなかった」という自立心に原因があるのです。

少し、その視点で自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

お母さんにしてあげたかったことって何でしょう?
お母さんに分かって欲しかったことって何でしょう?
もし今、お母さんに会えるなら伝えたいことってどんな言葉でしょう?
好きになる男性にしてあげたいことってどんなこと?

そっか、愛したかったんだ、私・・・って気付くだけでもこのパターンて変わりますよ。

私は愛の人。
愛を与えたい人。
人を笑顔にしたい人。

だから、お母さんを笑顔にできなかった私のことが許せない。
だから、お母さんを助けられなかった自分が憎い。

それくらいお母さんを愛していた。
それくらいお母さんが大好きだった。

そんなお母さんも亡くなってしまった。
本当はそれがすごく寂しいのかもしれない。

お母さんへの愛と繋がってみませんか?
不満やニーズはいっぱいあると思うんだけど、愛と繋がったら、そんなことどうでもよくなりますから。

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