暴力やストーカーの被害から生まれた恐怖の捉え方、感情の整理の仕方。


まずは自分の身を守ること。そのためには逃げることもOK。
いい人を辞めて鬼畜生になるのは大賛成。
その上でこのできごとを癒していきましょう。

***
初めてメッセージ差し上げます。

今回リクエストしてみたいのは「暴力やストーカーの被害に遭った時や、その後の過ごし方」です。実害や恐怖の捉え方、感情の整理の仕方など、教えて頂けると幸いです。

自分は亡母と似たようなタイプの女性に追われていたのですが、母からは何とか逃げ切りました。女性からは住所、携帯を変えて逃げ切りましたが、まだ気持ちの整理がつかず、外出も怖いのですが、やっと向き合う決意がつきました。

物心つく前から母の事を諦めていたようで、愛着の記憶はありません。とにかく逃げる事が最優先でした。
今回も逃げないと身の危険が迫っていたので、どちらも直接本人に許す事は難しいです。

今まで時間、体力、金銭を奪う搾取者に追われ続ける事を繰り返しています。
「この子、使えそうだわ~♪」と目の前で言われた事もありました。使えない奴だとわかった途端、暴力や搾取が始まります。
男性に追われる事もあります。

この状況を阻止したいですが、どこから手をつければよいのか検討がつきません。
以前はいい人キャラでしたが、最近やめて鬼畜生を心がけています。が、まだ恐怖で他人に心を開く事が出来ません。

どうぞよろしくお願いいたします。
(Yさん)
***

Yさんには失礼な話をいきなり申し上げることになるのですが、こういう辛い体験をなさった方のお話を伺うと「なんて才能豊かな方なんだ!!」と反射的に思ってしまう私です(苦笑)
どんなパワーやエネルギーを秘め、そして、それが開花した際にはどんな世界を創造されるんだろう・・・と勝手にワクワクしたり。

変ですかね??

心理的に解釈すると「投影」「罪悪感」という二つの側面からお話させていただけそうです。
ただ、ちょっと深い話になりますが。

女性に追われる、とか、時間体力金銭を奪う搾取者に出会う、という点はおそらく「お母さんの投影」なのだろうと思います。

私たちの人間関係の心理学的解釈というのは「癒されていない関係性は形を変えて再び現れる」というところにあります。

する/しない、は別として、お母さんとの間の傷がまだ深い分だけ、その傷を癒すために、似た体験をしてしまうのです(再現性の法則)。

アダルトチルドレンの本などによく出てきますが「アルコール依存症の父親の元で育つと、アルコール依存症の夫を持ちやすい」とか「暴力的な家庭に育つと、自分もDVの被害者に遭いやすい」という事象がそれに当たります。
決して自分では望んでおらず、また、そんなタイプの人は選ばないと決めているにも関わらず、なぜかそんなご縁に出会ってしまうのです。

様々なレベルで解釈することができるのですが、潜在意識の中に「私はそういう被害に遭う」というプログラムが組み込まれてしまうんですね。
だから、お父さんがアルコール依存症だと「男ってアルコール依存症なんだ」という思い込み(刷り込み)が起こり、「男性を感じる人=アルコール依存症」みたいな現象を引き寄せることになります。(かなり大雑把な説明ですけど)
このパターンは不思議なことに「出会った当初はあまりお酒を飲まない人だったのに付き合いが深くなれなるほど彼がお酒に溺れていく」なんてケースも少なくありません。

これを癒しや心の傷というレベルで見ると、先ほどの「癒されていない関係性が形を変えて癒されるために再現する」という話になります。

Yさんの場合も同様な解釈が成り立つと思います。
お母さんとの関係性が癒されていない分だけ、お母さんを思い出させる人(=お母さんを投影する人)との間に、お母さんとの関係性が再現されてしまうのです。

相手側の立場から見てみると、Yさんと出会った当初はそんな搾取などするつもりもなかったのに、“なぜかそんな気持ちになっていく”ようです。
それが「この子、使えそうだわ~♪」という言葉だったり、ストーカー的な行動だったりするのかもしれません。

ということは、お母さんとの関係を癒しましょう、という風な提案になっていきます。
Yさんもいろいろな方法ですでにお母さんとの関係に向き合ってこられたかもしれませんが、基本的なお話なのでお付き合いくださいませ。

こうしたテーマは1人で取り組むよりも、ある程度長期的視野の元でカウンセラーやそうしたセミナー等を通じて癒していくことが望ましいのですが、まずはお母さんに対して今自分が持っている感情を整理していくところから始めていきます。

憎しみなら憎しみ、理不尽さや怒り、寂しさ、悲しみ等、お母さんに対する様々な感情を解放していくんですね。
感情って感じた分だけ解放されるので、そうした気持ちと向き合う(感じる)と、少しずつ心が軽くなっていくのが感じられると思います。

ただ、長年諍いが続いていたり、早い段階で諦めたりすると、お母さんに対する感情が「無感覚」、つまり何も感じない、何とも思わない、という状態になることもあります。
それを無理やり掘り起こす必要もなく、その場合は淡々とお母さんのことを思い出していくプロセスでも大丈夫です。

むしろ、無感覚ということは潜在意識にその感情を押し込めた状態ですので、抑圧された感情が外の世界に投影されてお母さんに似た人が現れる、と捉えます。

だから、お母さんと向き合い“続ける”ことでそうした潜在意識の感情を解放していくことが一つの癒しになるわけです。

「許し」はまだまだ先なので、いきなりそこを目指すと頓挫しますからお勧めしません。
むしろ、私なら「まず藁人形を10体くらい購入し、お母さんや搾取女たちを堂々と恨み、憎しんでください!」って言うでしょう。
だからYさんの「鬼畜生になる!」という目標は大変素晴らしいものです。

この感情の解放というアプローチは私が学んできた方法で、感情と向き合うので確実だけどなかなかしんどいです。
他にもこのパターンを癒す手法ってたくさんあると思いますから、“ありとあらゆる方法を駆使してこの問題を癒す”という意識であちこち当たって見られることもおすすめしたいですね。

以前、あるネグレクト(育児放棄)の家庭で育った方がいらっしゃって「もう人生ヤバい、しんどい、何でもするから課題くれ!」とおっしゃるので、けっこう過酷な宿題を出したんです。

1.お母さんに対する恨み辛みを100個書き出す。
2.1が出来たらお母さんに対する感謝を100個書き出す。
3.1,2が出来たらお母さんに対して感謝状を書く。

この感謝状は本人に渡すものではないんですけどね。

ネグレクトなお母さんですから感謝なんてないわけです。
恨み辛みもいっぱいありそうなものの、なかなか出て来なかったそうです。

でも、彼女は必死こいてこの3つの宿題をわずか2か月ちょっとでやってくれたんですね。
そしたら職場の人間関係が気持ち悪いくらいに良くなったそうです。
もちろん、心はものすごく軽くなり、そのほかにも不思議な現象が起こりまくってどうしようっておっしゃってました。

さて、話はさらにディープな領域に参ります。
ディープってことは潜在意識の深いところの話、ということで、全然ピンと来ないと思いますよ、ということを一言で表してるんですけどね(笑)

自分を傷つけるような、自分を幸せにしないような現象に遭遇する、というのは、潜在意識に罪悪感があることを示唆しています。

罪悪感というのは「自分は悪い奴で罰せられるべきだ」という感情ですから、それが潜在意識に潜っていると、「自分を罰するできごとが次から次へと起こる」わけです。(これも罪悪感の投影ですね)

ということはYさんが「私はもう幸せになっていい」という許可を自分に出すことができれば、この罪悪感は消えていきます。

罪悪感や許しのセミナーではその方法の一つとしてアファメーションを提案しています。
「私はもう十分自分を罰しました。
 私の罪はすべて許されました。
 私は無罪です。
 私はこの瞬間から幸せになることを許します。」

という言葉をただ淡々と毎日100回くらい唱えていきます。
感情は感じなくてもOKですし、ピンと来なくてもいいんです。

それを1,2か月続けていくと、その言葉が潜在意識まで届いていくので気が付けば罪悪感が軽くなっている、というケースも多々あります。

これは簡単ですぐにもできるのでとりあえずやって見られることをお勧めします。

ただ、罪悪感はなかなかパワフルな感情です。それゆえ、癒されたときに放つエネルギーも最強で、「地獄の9丁目から天国へ」という人生の大転換を起こします。
信じられないかもしれませんがYさんもいずれ「この人生最高!生まれてよかった!ほんと、こんなに素晴らしいできごとにたくさん巡り合えるなんてほんと生きててよかった!!」という感動を感じられるようになるんです。
地獄を知ってる分だけ天国の喜びはすさまじいものになりそうですよね。
それでYさんの文章を読むと不謹慎ながらワクワクしちゃうんです(笑)

ところで、罪悪感って言うけど誰に対してなの?て思われるでしょう?
これまた信じがたい話になるのであまり言いたくはないんです(笑)

お母さん、いい子じゃなくてごめんなさい。
お母さん、助けられなくてごめんなさい。
お母さん、笑顔にしてあげられなくてごめんなさい。

このブログを読んでくださる方の中にはこの文字面だけで涙腺が崩壊しちゃう人もいらっしゃるでしょう。
罪悪感が今、溶け出していますからそのまま涙を流してあげるといいですよ。

ただ、Yさんにとってはあまりピンとくる話ではないかもしれません。

そもそも心理学の世界ではある種常識になっているんですが、「子どもは母親を選んで生まれてくる」という前提があります。
これは映画「かみさまとのやくそく」始め、いろんなところで検証され始めているので、心理学に馴染のない方でもこのことを知っている方も少なくないでしょう。

とはいえ、Yさんもあのお母さんを選んだなんて記憶は全くないと思います。
ただ、その前提で考えてみると「なぜ、あの母を選んだのだろう?」という見方ができるようになります。

子どもたちへのアンケートによると、なぜこの母を選んだのか?という理由の第一位は「楽しそうだから」だそうです。
そして、第二位が「助けてあげたい」。
この2つが圧倒的多数だそうです。

で、罪悪感の話に戻ります。
仮にYさんがあのお母さんを選んだ時に「助けたい」と思っていたとするならば、その結果はどうなったでしょうか?
Yさんに限らず「お母さんを助けたい」と思って生まれて来た子供がそれに成功する確率ってすごく低いんです。

この「助けてあげたいけれど助けられなかった」という思いが「罪悪感」です。
これはもう一説によれば胎児や幼児の時点で持ち始める感情のようです。

また子どもたちにとっては世界の中心は自分ですから、自分の“大好きなお母さん”が苦しんでるのを見ると、それは自分のせいのように感じる人もいます。
これが「私が生まれてきてしまってごめんなさい」という罪悪感になります。

実はここまで来ると「愛」の存在に気付けるようになるんです。
Yさんの中にはほんとうに大きな愛があるんです。
だから、このお母さんを選ぶし、この人生を創造して来たとも言えるんです。
(あ、ここは軽く読み流してください(笑))

もちろん、それは物心つく前のことですから全然意識上には出てきません。
ただ、自分を傷つける、罰する現象を通じて、その存在に気付かされるだけです。

Yさんは人の面倒を見たり、あれこれ助けたり、厄介ごとを引き受けたり、ついつい困っている人がいると放っておけなかったり、というところはありませんか?
助けたくて生まれてきた人は「助けたい人」として、そうした行動によく出るんです。

それはまた才能の一つで、だから、このパターンを持つ方は癒しが進むと自然と人を助けるようなお仕事を選ぶようになります。
それでカウンセラーになる人も多いんですね。

まあ、これは婉曲的にYさんにはカウンセラー/セラピスト/ヒーラーの才能があるんですよ、ということを言いたいわけですけどね(笑)

だから「自分を許す」というのがこの罪悪感を癒す目標値になります。
お母さんを許す、んじゃないんです。自分を許す、わけです。

私が長年携わってきたグループセラピーのセミナーにはとても感動的なセッションがあります。
グループのエネルギーがどんどん上がって来たセミナーの後半に「生まれてきてくれてありがとう」というセッションを作ることがあります。

グループセラピーのように人がたくさんいるからこそできるセッションで、Yさんの人生に共感した人たちに手伝ってもらって、生まれてきたこと、ここで出会ったことに感謝をして、その生を承認するんです。
その時生まれる癒しのエネルギーは本当に素晴らしいもので、その場にいる人全員を癒すだけの力があります。

グループセラピーは私のセミナーであれば問題解決セミナー、リトリートセミナーがそれに当たります。
また、私の出身の神戸メンタルサービスでは毎月そんなセミナーを開催していますので興味がありましたら一度エントリーされてみてもいいでしょう。

長々と解釈や癒しの話をしてきたんですけど、ここからは現実的なお話を少々。

>まだ恐怖で他人に心を開く事が出来ません。

とりあえず開かなくてOKです。
むしろ開いちゃダメです(笑)
頑張って鬼畜生になりきって、心閉ざして生きる!と決意してもいいです。
これは自分を守る大切な心がけになります。

そうして自分の心を守りながら、その内側の感情を癒していけばいい、と思ってください。
心を開くのは「もう傷ついても大丈夫」となったときでOKです。

※そもそも心開きやすいところが今まではありませんでしたか?

>実害や恐怖の捉え方、感情の整理の仕方など、教えて頂けると幸いです。

暴力やストーカーからは「逃げる」のが一番です。
住所や電話番号を変えて逃げ切れるのであればお金はかかりますが、それが一番いいです。
もし、自分を保護してくれる場所があれば、そこに身を寄せるのがいいですし、もし、そういう場所がないのであれば自分を守ることを最優先していきます。

Yさん自身、自分を後回しにする癖、ありませんか?
今は自分最優先、わがまま、自己中でいきましょう。それこそ鬼畜生道です!

感情の整理については、頭の中でぐるぐる考えるのではなく、出す、ということをお勧めしてるんです。
話を聴いてくれる人がいれば、その人にその恐怖心を吐き出しましょう。
1人の時はノートやPCにその思いを書き出しましょう。
書いたノートを見るのも辛い場合はすぐに捨ててしまってOKです。

そして、「怒り」を自分に許しましょう。
怒りは自分を守る防御になります。

傷ついた動物に近付くとひどく怒って威嚇するでしょう?
それと同じでいいんです。

怒りが出て来ない場合は誰かに話すとその人が代わりに怒ってくれるケースもたくさんあります。
「なんてひどい!!」って言葉を誰かに言ってもらうだけで心が軽くなることもあります。

そうして、心が軽くなり、余裕が出始めたら、今日最初に長々と書いた解釈を理解(体感)していければいいかな、と思います。

まずは話を聴いてくれる存在を探してみるといいですね。
一度文章にされたなら、少し以前よりは話しやすくなっていると思いますので。

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