あの人が与えたくても与えられなかった愛って何でしょうか?


人は本音を隠しながら生きる存在です。
特に愛を与えたいと思っているのに、罪悪感が強ければその逆のことをしてしまうのもまた人間なんです。
相手が与えられなかった愛に注目してあげるのはいかがでしょうか?

誰もが素直に気持ちを表現してくれたらいいのですが、なかなか私たちはそれが難しいようです。
大好きなのに興味ない振りをしたり、怒っているのに平気で振る舞ったり、寂しいのに強がってみたり。
そんな経験って皆さんもあるでしょう?

本当の気持ちを隠す理由も様々です。
一番シンプルなのは「恥ずかしい」から。
日本人はとてもこの恥が強い国民性なので、自分の気持ちを表現することを恥ずかしいと感じるものです。

プライドもまた本音を隠すのに役立ちますね。
こんな自分がこんな思いを持ってるなんて・・・とか、前にこういう態度を取った手前・・・とか、私ともあろう存在が・・・とか。

怖れや不安もまた本音を隠します。
「好きってバレたらきっと距離を置かれちゃうから」とかね。

でも、ややこしいのは「罪悪感」という感情。
ちょくちょく最近のブログでも出てきますが、罪悪感があると「自分が愛を語るなんて相応しくない」と思わせるので、大好きな相手を否定したり、攻撃したりします。
また自分を毒のような存在だと思わせるので、大好きな相手から敢えて距離を置こうとします。

自分に好意を持ってくれているのかな?という人にある日突然距離を置かれて「ああ、あたしのことが好きなのね!」なんてふつう思わないですよね?
むしろ、逆、ですよね?
「嫌われたかな?何かいけないことしたかな?」って思っちゃいますよね。

とはいえ、その隠している本人も
「ほんまは好きやねんけどそんな感情出すの恥ずかしいやん?それに自分から惚れるのって俺らしくないやん?それに俺みたいな人間のことなんて好きになってくれるとは思われへんし、こんな汚い人間に愛されるのってあいつも不幸やと思うねん。せやからな、ほんまは好きやねんけどあいつからは距離置くことにしてん」
なんて気付いてることは稀で、ほとんどは自分がなんでそんな態度を取ってしまうのか?本音は何なのか?に気付いてないことも多いんです。

セミナーとかカウンセリングで「それってほんまは相手のこと好きってことやねんで~」って指摘されても「ええー?ほんまですか?いやー、それはないと思うわ~」って感じになることもあるんです。

さて、この本音と表に出てる態度。
このギャップについて考えさせられる話を伺いました。

借金やら暴言やらで家族を苦しめたお父さん。
クライアントである彼女はお母さんを守りつつ、早くこんな世界から抜け出したいと思いながら成長しました。
ひどいお父さんでしたから彼女は恨みこそ抱きつつも、愛情を感じた記憶はなかったと言います。

もちろん、今表面化している問題はお金や仕事や自尊心など別のこと。
でも、どれをとってもお父さんと繋がりが出てくるんです。

そこでこんな質問をしたんです。

「お父さんが表現できなかった本音って何だと思います?」

表面的には悪い態度ばかりを取っていたお父さん。
でも、内面には違う思いがあるとしたら、それは何だろう?と。
さらにツッコむとこんな表現になります。

「お父さんが与えたくても与えられなかった愛ってどんなんだと思います?」

例えば、私の父は子どもの頃、お酒に酔うたびに家族でこんな家に住もうだの、こんなところに旅行に行こうだのって話をよくしていました。
セミナーなどではよく紹介してますが、うちの親父は幼少期に母親を亡くし、明治男の父親と継母の元で育ったので家族の愛というものを知りませんでした。
だから、うちの親父が作りたかったのは温かい家族だったはず。
でも、本人はそれをどうして作っていいのか分からずに結局は離婚することになります。
人がよく、断り切れずに引き受けた仕事がきっかけでした。

先ほどのクライアントさんのお父さん。
きっと「豊かさ」を与えたかったんじゃないのかな?って思いました。
でも、自分の稼ぎは少なく、借金まで作って、むしろ家族を困らせてる存在。

ちょっと心理学の知識を入れると、借金ができるって一つの才能なんですね。
お金に対する才能をマイナスに向けると借金になって、プラスに向けると貯金になります。
だから、クライアントさんのお父さんは本当はお金を稼ぐ才能があったのに、それをマイナスに使うほかなかったのかなあ?と私には思えてくるのです。

もし、豊かさを家族に与えたいと思っているお父さんが逆のことばかりしているとしたら、どんな思いでお父さんは生きていたのでしょう?
きっとめちゃくちゃ辛いし、自分を責めると思うんですね。
もう罪悪感まみれで、それがお母さんへの攻撃になっていたんじゃないのかな?と読み解くんです。

そうすると表面上は悪態しかついていなかったお父さんの中にも愛があったとみることができます。
愛ゆえに、苦しんであんな態度を取っていたんじゃないか?と。

もちろん、これは仮説です。
すぐに信じろ!という話ではありません。
しかし、そういう目で見ていくと私たちの潜在意識はあるときパッとある情報を教えてくれます。腑に落ちる瞬間がやってきます。

私の場合もそうでした。
うちの父から直接愛情表現ってあまりなかったと思ってました。ほら吹きでしたから、家族の愛を語っても酔っ払いの虚言みたいに聞いてました。
だから「本当は家族を作りたい人で、本当は家族のことをすごく愛していたのでは?」という見方も全然しっくり来てなかったんですね。
それがしばらく経った頃、父の幼少期の寂しさに思いを馳せたとき、父が酔っぱらわないと語れなかった理想の家族像がふと思い出されたんです。
目頭が一気に熱くなったのをよく覚えています。

あなたの大切な人が「与えたくても与えられない愛」について今日は考えてみませんか?
「その人が素直に表現できなかった本音」でも構いません。

それは想像するしかできませんし、表面上からは全然そんな風に思えないかもしれませんが、それで構わないのです。
まさかあ、と思いつつ、数か月後にふとあるシーンが蘇ってくるかもしれませんから。

その人の本音を知るヒントは「逆」ですね。
ネガティブな態度の真逆を見てあげてください。

暴言・暴力→愛情
借金→豊かさ
厳しさ→優しさ
分離→繋がり

という風に。(あ、ポジティブな態度の裏を読む必要はありませんので!(笑))

お父さん、お母さん、パートナー、子どもたち。
そんな身近な存在の方の与えられなかった愛に気付いてあげませんか?

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