旦那さんに「飽きて」しまったのです~罪悪感は愛情を消し去ってしまうもの~


罪悪感があると好きなことをしていても楽しめなくなり、より強い刺激を求めて、また罪悪感を重ねることを繰り返します。
「許し」が今、必要なんですね。

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既婚、子なしの34歳です。20歳で知り合った彼と27歳で結婚しました。

わたしは家事が好きでも得意でもありません。かといって経済的にちゃんと自立しているわけでもなく(わたしは個人事業主です)、行きたいからと海外にひとりで1ヶ月くらい行ってしまいます。
でもその度にすごく罪悪感を感じます。せめて経済的にもっと稼げるようになりたいとあれこれするのですが、そういうときはだいたいテンションがあまり上がりません(というのを認めるのも本当はいや)。
好奇心が旺盛で新しいことを知ること、そのなかからインスピレーションを得ること、一見関係のないもののなかに共通点を見つけることが大好きなのですが、何かしごとにつなげようと思うと楽しくなくなってしまいます。
それに以前はひとを楽しませるようなイベントを企画したり友人たちを集めてわいわいするのも大好きだったのですが、なぜか「もうひとのためには何もしたくない」と思うようになってしまいました。

夫は「きみはたぶんもっと思いっきり好きなことしたほうがいいと思う」と言います。結婚したのは家事をしてもらうためじゃないし、わたしが海外に住みたいというのも応援すると言ってくれます。
そして、わたしはわたしが思っている以上に(わたしの)母の妻像に影響されてるんじゃないか、と言います。
母はパートをしながら家事育児、姑の世話ぜんぶを真面目にこなしてきて、この夏とうとう数年患っていた双極性うつが悪化し入院してしまいました。これまで自由に旅行どころか夜でかけたこともたぶんほとんどありません。

いまわたしが困っているのは、こんな器の大きくていい旦那さんなのに、男性として魅力を感じなくなってしまったことです。彼はわたしと正反対のタイプで、そこに多少の不満はあってもこれまで乗り越えてきました。
こんな理解あるひとはいないと思うしみんなにもそう言われてそれは百も承知なのだけど、飽きたと思ってしまう自分が嫌です。本当は前から少し思っていたけれど、それを認めてはいけない気がして見てみぬふりをしてきました。

彼に飽きたと思ってしまうのは、わたしがわたし自身に飽きてしまったからなのでしょうか。なんだか疲れてしまいました。
(Mさん)
***

二つのポイントがあると思うんです。
ひとつは「もうひとのためには何もしたくない」と思うようになってしまったこと。
もう一つはもちろん旦那様のこと。

一つ目については、生き方、やり方を変える時期に来たのかもしれません。
34歳ですよね。

「20歳の時は一夜漬けでテスト受けても何とかなったけど、34歳の今ではどう?けっこう危険じゃない?でも、その成功体験があると、今でもそのやり方しか選択できなくなっちゃうんですよね~」

なんて話をするんですね。
色々なことが今、退屈してきてるのではないでしょうか?

人を集めてイベントを企画していくにも「飽きて」しまってるのかもしれません。
言い方を変えれば「壁」にぶつかっているのかも。

今までのやり方、生き方でできることを“やり尽くした”とは言いませんが、何かを企画するにしても、好奇心が強くてあちこち出かけたとしても、ある程度先が見えてしまって面白くないのかもしれません。

だから、その「壁」を突き破る何か?が必要なんですよね。

文章を拝見すると気になるのが「しごと」という部分。
旦那さんがおっしゃるようにお母さんのことが引っかかっているのかな、とも思います。
仕事にする、生活のためにお金を稼ぐ、自立できるくらいの経済状態を作る、ということがお母さんの苦しそうな顔とかぶるのかもしれません。
「仕事」も一つの刺激物ですが、それを回避して好奇心を満たそうとしていくのも一つの限界があるのかもしれません。

自由に飛び回ることを身上としている一方で、そんなお母さんにも罪悪感を感じているのかもしれないな、と思いました。
旦那さんへの罪悪感と同時にね。

だから、その罪悪感から逃げるために仕事にしたくないし、生活のために働きたくない、という思いが強く出てしまっているんじゃないでしょうか。

お母さんに対して持っている感情を見つめて解放していきたいですね。
ロールプレイ・セラピーで見れば、お母さんと向き合うセッションを組み立ててみたいです。
自分の中にある、お母さんへの正直な気持ち、素直な感情を解放していくんです。
きっと見たくない、向き合いたくないものがあるのかもしれません。

そして、その罪悪感と言えば旦那さんに向けてのものが大きいですね。
「行きたいからと海外に一か月行く」というのが楽しみであり、刺激であると同時に強い罪悪感を感じるとなると、Mさんは好きなようにする=罪悪感となってだんだん楽しめなくなっていきます。
人のために何もしたくない、というのもこの罪悪感が関与してると思うんです。

罪悪感そのものはある意味危険な刺激物です。

好きなことをしていても罪悪感が伴うとどんどん苦痛になっていきます。
そして、やがては好きなんだけどやる気を奪っていき、最後には好きなものが嫌いになっていきます。

旦那さんに感じている感情のように。

罪悪感という感情は「罰せられるべき」という思いを作ります。
好きなものを好きじゃなくなるって最高の罰だと思いませんか?

罪悪感を感じると素直に感謝ができなくなります。
「海外に一か月も行かせてくれてありがとう(^^)」じゃなくて、「こんな悪い嫁でごめんね」というテンションになってしまいますから。

そうしたら分かりますよね?
Mさんが好きなことをすればするほど罪悪感が積みあがっていくこと。
だから、好きなことが分からなくなったり、好きなことをしてるのに楽しくなくなったり、好きなことをするのに体が重たくなったりするんです。

もう少し詳しく説明すると、好奇心に任せてやりたいようにやる、という時点では何ら問題なく、むしろ、素晴らしいことですよね。
でも、そこに罪悪感が入ってくるとやりたいことをやることが悪いことのように思えます。
しかし、好奇心は止められないのでその罪悪感をグッと押さえてまた好きなことをします。
この時、その罪悪感を感じないくらいの刺激をその好奇心は求めるようになります。
だって罪悪感に押しつぶされる程度の興味であればそれが先に立って行動できませんから。

そうすると好きなことをすればするほどその罪悪感を麻痺させるだけの強い刺激を求めるようになります。
海外に行く期間がだんだん長くなったり、新しい場所をどんどん追い求めたり、以前の刺激では満足できなくなってませんか?

そうすると変な話ですが、旦那さんにも退屈を感じるようになるんですね。
逆に言えば、刺激的な旦那さんが欲しくなるんです。
「Mは好きなことやっていいよ。無理に家事なんてしなくていいよ」という優しく、包容力のある旦那さんではなく、例えば「俺も好きなことをやるぜ!」ってMさん以上に自由に振る舞ってくれることを期待したりします。

つまり、旦那さんに「飽きる」くらい「罪悪感がハンパない」状態と言えるんじゃないでしょうか?

夫婦ってバランスを取るって私、よく書いてますよね?
>http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/12128

旦那さんが「いい人」であればあるほど、奥さんは「悪い人」の役割を背負います。
彼がどんどんいい旦那さんになればなるほど、Mさんは自分を責めるようになってしまうんです。
だから、旦那さんに「男」を感じなくなります。
逆に言えば、その罪悪感を越えるくらいの刺激がないと「男」を感じることができないんです。

それが「飽きた」ということだと思います。
それはかつて愛情を感じていた分だけ、罪悪感がそれを覆いつくしてしまうんです。

“癌(がん)”って心理学的に見ると“罪悪感”の病と言います。
癌細胞が徐々に体を侵食していくのと同じように、罪悪感は心を侵食していき、愛情をどんどん消していってしまうんです。

「許し」がとても大切なんです。
「自分を許す」ということ。
それは「心を浄化する」ことでもあります。

それはもう一度、お母さんの愛情を受け取り、旦那さんに感謝ができるようになるプロセスです。

Mさんの場合はもう一つ「疲れ」もだいぶあるみたいですね。
精神的なものか、あちこち動き回ってきたものか分かりませんが、少し自分を休めてあげる、リトリート的な機会を作るのも悪くないんじゃないでしょうか?

夫婦関係をもう一度再構築するためにご主人と「一緒に」何かを始めるのもいいかもしれません。
手前味噌ですけど、夫婦で継続的にセミナーに参加されるのもいいと思いますよ。

罪悪感ってなかなか手ごわい奴で「自宅でできるワーク(実習)」もあるにはありますが、なかなか効果が出にくいことがあります。

もったいつけずにさっさと教えろ!ですよね(笑)

1.毎日(できれば朝)近所の神社に出向き「私は私を許し、幸せになることを許し、愛を感じることを許します」と3回以上宣言します。

※神社そのものが清々しい場所でありますが、神社でなくても構いません。自分を許す、ということを自分自身に宣言するための“ルーティン”を作ります。
ルーティンは潜在意識に効果的に作用します。

2.お母さんにお手紙を書きましょう。渡すお手紙ではありません。子どもの頃からお母さんに対して感じていたことを回想的に綴ってみてください。
こんなことしてもらいたかった、あれが嬉しかった、そんなに頑張らないで欲しかった、申し訳ないと思っていた・・・等々。
お手紙と言っても長文になるのでノートに書いてみるといいでしょうね。
子ども時代から現在までの素直な気持ちを綴ってみてください。

3.少し自分を休ませてあげましょう。好奇心に駆られて動き回ることを辞めて、しばし、内観(自分を見つめる時間)を作りましょう。例えば、山の中の温泉場で湯治に出かけてみるのもいいでしょう。1週間くらいでいいです。そこで2の回想の手紙を書くのもありです。

4.また、体に張りやコリを感じるのであれば、整体などの治療に時間を割くのもおすすめです。
東洋医学では「心の問題は体から、体の問題は心から」という格言があるそうです。
罪悪感という強い感情を感情的に癒すには直接やってもいいんですが、体からのアプローチもおすすめです。

5.この罪悪感や自分自身のことを信頼できる人に話してみてください。旦那さん以外の人ですね。友人、きょうだい、カウンセラー、コーチ誰でもいいです。
罪悪感は自分を押しつぶすものですから、一人で抱えるのは危険なんです。誰かに一緒に持ってもらいましょう。

6.ちょっと刺激的かつ不謹慎ですが、お母さんと旦那さんのお葬式で読む弔辞を書いてみてください。ちょっと罪悪感を刺激しすぎる場合は今すぐでなくても構いません。

・・・結局は1人でできるワークばかりじゃなかったですね(笑)
なんか、つらつらと纏まりのない文章を書いてしまったような気がしますが、参考になりましたら幸いです。

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