好きなものを追い求めると、こだわりが強くなって苦しくなる!?


執着に変わると好きなものも苦しいものになってしまいます。
好きなものを追い求めるとほんとうは嫌いなものも好きになっちゃうくらい心が広がっていくものです。

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私はこういう事が好き、こういう人が好きというのが良くわかってきたと同時に、こういうのは好きじゃない、こういう人は好きじゃないというのもわかってきました。
そうやって好き嫌いがはっきりわかるようになるのは自分の事がわかるいい事だと思うのですが、それというのはこだわりが強くなっているという気もします。
つまりあれでもこれでもいいのではなく、欲しいものがはっきりする代わりに、必然的に的が狭くなります。例えば、私はこうでこうでこういう人と一緒になりたい☆、とハッキリするけど、そういう人じゃなきゃダメとも言えます。
自分の好きな事をたくさんして、好きな人と会って、好きをどんどん求めなさい、好きじゃない事は無理にせずに自分の気持ちに正直になりなさいとブログで良く書いてあると思うんですが、こだわりが強くなって、こうじゃなきゃダメになってしまうと自分が苦しむので、自分のこだわりを手放しなさいというのと、自分の中でごっちゃになってしまっています。
(Mさん)
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好きがはっきりすると嫌いが分かってくるようになるので、何が好きか分からない方によくアドバイスするのは「じゃあ、嫌いなものを探してみれば?」ということなんです。

だから、好きなものがはっきりしてくると、反対に好きじゃないものが見えてくる、というのはとても素晴らしいことなのです。
人生における色彩がはっきりしてきてるんじゃないでしょうか?

その結果、こだわりが強くなって「あれでもこれでもいい」じゃなくなるのも素晴らしいもので、自分が好きなものがはっきり分かってくるのもまた素晴らしいことですよね。

私なんて飲み食いに関するこだわりは日々強くなっておりまして、アリかナシかに相当こだわるようになっております。

さて、こだわり転じて執着となる、というお話なのですが、先日、「執着を手放す」という心理学講座の中で「こだわりと執着の違い」について触れました。
見分け方は単純で「こだわり=楽しい、面白い」「執着=苦しい」んですね。

「こうじゃなきゃダメ」というのは苦しいから「執着」なんですよね。
だから、好きなことを追い求めて行っても「これじゃなきゃダメ」になった時点で、執着に変わってしまうから苦しくなり、だからそれを手放しましょう、という話になっていきます。手放すのはそのものではなく「こうじゃなきゃダメ」と狭くなってしまう自分の視線です。
「そうじゃなくてもいい」「そうじゃなくても楽しめる」「そうじゃなくても私は幸せ」って言葉を繰り返しつぶやいてみてください。1日1000回くらいを目標に。

的が狭くなることが喜び、であれば、それは好きなことをやっているからこそのこだわりで、真実ですが、それが逆に苦しくなるのであれば、それはほんとうに好きなものかどうか一度ちゃんと見て見た方が良さそうですね。

あるいは元々自分や他人に厳しかったり、完璧主義だったり、何でもついついネガティブなことに目が向いたり、「でも」「だって」が口癖だったりするところありませんか?
そういう意識があると、好きなことをしていてもそのことが逆に自分を縛ってしまって苦しくなることがよくあります。

好きなものを追い求めていったときに、当然ですが、外れるものが出てきます。
私であれば、呑み屋を追及して参りますと、大衆酒場らしい店は当然残りますが、チェーン店の居酒屋ははっきりそこから外れます。
大衆酒場でも、最近流行りのそれと見せかけて新しい店はやはり味がないので外れますが、この道数十年の老舗になりますと私は非常に興奮を覚えます。

しかし、その道数十年で地元密着型でベテランのおばちゃんが差配する店じゃなきゃダメ、にはならないんですよね。
そういう店があればもちろんそこに行くのですが、無ければ無いで別の選択肢を探します。

こだわりってのはランク付けみたいなもんですよね。
Aランクが一番いいんだけど、それがなければBランクで楽しめる、という。
それで最後、チェーン店しか開いてる店がないなあ、と思えば、そこに入るわけです。
その中で呑めるものを呑もうとするでしょう。

なぜかと言うと「呑みに行く」ということが好きなことだからですね。

好きなものを追い求めていくと、必ず好きなものとそうじゃないものが別れますが、それじゃなきゃダメには必ずしもならないと思うんですよね。
「○○の方がいい」「○○の方がベター」になったとしても。

だから、Mさんの場合、もしかすると「好きなもの」に対する大前提がちょっと違うのかもしれません。
どう違うのか?は分かりませんが、完璧主義や自己嫌悪の傾向が強いのであればそれが影響しているのかな?と。

>自分の好きな事をたくさんして、好きな人と会って、好きをどんどん求めなさい、好きじゃない事は無理にせずに自分の気持ちに正直になりなさい

確かにこういうことを書いているんですが、なんかMさんのお話は切実な感じがするんですよね。
この「好きじゃないことは無理せずに自分の気持ちに正直になる」というのは以前もどこかで書きましたが、その関係を切ることではありません。
「好き」なものを追い求めていくと、「好きじゃないなりに付き合いができる」もっと言えば「好きじゃないなりに楽しめる」ということができるようになってくるんです。

好きなことをいっぱいしていくと、自己肯定感も上がりますし、幸せを感じられる頻度も増えていきます。
楽しみ、喜びに囲まれるようになり、そして、人付き合いも自然と良好に変わっていきます。

人に対しては寛容になり、物事に対する視野は広がり、そして、自分の人生において何が大切なのかがはっきり見えていくので充実していくようになります。

そうすると・・・実は自分のことがどんどん好きになり、自分が自分であることに喜びを感じられるようになるので、嫌いなものがどんどんなくなっていくんですね。

よく「嫌いなものは自己嫌悪を投影している」って言いますが、好きなことをしていけば行くほど嫌いなものがなくなっていく(嫌いなものの中にも価値が見えるようになりだんだん好きになってしまう)んですね。

不思議な現象ですね。

だから、好きなことを好きなようにやっていくと、「前は人に対しても好き嫌いがあって、このタイプは絶対いや、付き合えない!と思っていたのに、今は好きじゃないなりに付き合えるようになった」という風になっていくんですね。

Mさんもそういう状況に近づいている最中なのかもしれません(^^)

今日はちょっと理屈っぽい話になりましたでしょうか?
居酒屋の下りあたりを中心に、感覚的に捉えてもらえれば幸いです。

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