人の顔色を伺ってしまう方のための、自己肯定感を高めるワーク集。



一番しんどかった頃の自分にお手紙を書く。
親にいいかったことを手紙で表現してみる。
今日の自分を褒める。
幸せ日記を付ける。
自己承認をしてみる。
与える。
「ありがとう」を癖付ける
好きなことをする。

***
はじめまして
私はまだ結婚はしていませんが、様々な人間関係における距離感などがあまり良好ではないと感じています。将来的に結婚もしたいと思いますが、全般的に人との距離感や親密感に恐れがあり、今のうちにどうにかしていきたいと思っています。
子供の頃は親の顔色を伺うことや、様々な気持ちの抑圧や我慢があったと思います。
それが大人になってからの人間関係にもそのまま影響してると感じます。実際にはそんなに心配しなくとも上手くいってると感じますが、どうしても病的に、心配や不安や恐れがなくなりません。
そのような場合は子供時代の自分のインナーチャイルドを癒やすことや親側の理解をするの他に何かありますでしょうか?
今までずっと人に対しての不安感 恐れ 顔色伺う 心配がなくならないことが辛く、疲労感も強く人生が楽しめません。
何か少しでもアドバイスありましたらと思いメール致しました。
是非ネタにして頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
では失礼します。
(Yさん)
***

疲労感が強く出てくるくらいですから、相当周りに気を使って生きてらっしゃるんですよね。
どんな親子関係だったのか興味があります。

インナーチャイルドを癒すこと。
親を理解すること。
どちらも大切かつベーシックなアプローチ方法になりますので、これはこれで取り組んでみましょう。

Yさんが子ども時代、一番つらかったなあ、と思うのはいつ頃でしょうか?
親の顔色をすごく伺っていて不安だった時期とか、言いたいことを我慢してた時期。

その当時の自分に今、会いに行くことができたとしたら、何て伝えたいでしょうか?
どんな言葉をかけてあげたいでしょうか?

もしよかったら、その自分に「お手紙」書いてみてください。
でも、それは励まし、ではなく、ねぎらい、とか、思いやりで。

頑張ったね。
よく我慢したね。
偉いね。
すごいよ。
ほんとうによく頑張ったね。

そんな言葉で便箋を満たしてください。

そんなお手紙を週に1回、2か月ほど続けて見ると効果的です。

お手紙作戦は私がよく使う方法です。

親に対しても書いてみましょうか。
言えなかったこと、我慢したことはどんなことですか?
ほんとうは何て言いたかったんでしょうか?
今、伝えたいのはどんな気持ちですか?
その当時、分かって欲しかったのはどんな気持ちですか?

できるだけ素直な気持ちで言葉にしてみると心がどんどん解放されていくと思います。

親子関係は根深いですので、こちらの手紙も週に1回、最低2か月は続けて見てください。

どちらも効果的な実習です。

Yさん、自己肯定感が低いでしょう?(いきなり決め付けてますけど(笑))

顔色伺うことそのものが悪いんじゃないんですよね。
「どう喜んでもらおうかな?」
「どう楽しませようかな?」
って目で顔色を伺うのならば、それは喜びであり、楽しみです。
(まあ、そういう時は「顔色を伺う」という言葉は使いませんけど)

「嫌われないだろうか?」
「怒ってないだろうか?」
みたいに思うことで、気分が悪くなったり、ネガティブな思いを感じたり、それで疲れてしまったりするからしんどいんです。

人の顔色を伺ってしんどくなっているのに更にその自分を否定するとなると、ますますしんどくなってしまいますね。

だから、ふだんYさんに意識して頂きたいのは、いかに自分を褒める、ねぎらう、そして、大切にする、です。

「今日の自分を5つ褒める」という宿題がとっても効果的だという声をよく頂くんですね。
どんなしょうもないことでも構いません。
「メイクをした」「遅れずに会社に行った」「電車のドアが開いたとき、後ろの人が出やすいようにした」「信号を守った」「ちゃんと会計をした」「お風呂に入った」「チョコレートを2粒しか食べなかった」等々。

しょうもないことを「偉いね」て褒めるのってすごくアホなんですけど、そういうアホになればなるほど、自己承認ができるようになります。

これもまた2か月続けて見てください。

「幸せ日記」を付けるのもお勧めです。
今日あった嬉しいこと、楽しかったこと、幸せを感じたことだけを書く日記。
「ランチが美味しかった」「空がきれいだった」「落とした消しゴムを隣の席の人が拾ってくれた」「お茶を美味しく入れられた」「時計のゾロ目を見た」「好きな芸能人がテレビに出てた」「友達からメールが来た」等々。

これもお勧めです。

少し時間をとって自分を承認する日を作りましょう。

今までYさんなりに頑張ったこと、を探してみてください。
「自分なりに」というのがポイントですね。
受験、クラブ、勉強、恋愛、友達関係、趣味、仕事、なんでもいいので、自分なりに頑張ったな~と思えることを探してみてください。

それを「あたし、偉いな~」って褒めてあげてください。
ちょっと無理やりしないと褒められないですよね。

誰かのためにしたこと、って何か思いつきませんか?
その人が喜んでくれるだろうと思ってやったこと。
どんなことでも構いません。

消しゴムを拾ってあげた、でもいいし、エレベータの階を押してあげた、でもいいし、誰かに誕生日プレゼントを贈った、でもいいし。

そうした誰かのためにしてあげた経験は自分を承認することに役立ちます。

逆に言えば、余裕のあるときでいいので、これからも「誰かのために何かをしてあげる」(これを「与える」と言います)ことを意識的にやってみるといいですね。

「ありがとう」を意識的に使うのも、自己承認にすごく役立ちます。
「すいません」ではなく「ありがとう」をぜひ使ってみてください。

コンビニで袋を受け取るときに、レストランで水を持ってきてくれたウェイトレスに、電車を降りるときに道を開けてくれた人に、「ありがとう」って伝えるんです。

ビルの管理人や守衛さんにも「ありがとう」って言ってみましょう。
そして、何よりも自分自身に、自分の体に言ってあげることも効果的ですね。

お風呂(シャワー)で体を洗う時にぜひ手で洗ってみてください。
できるだけゆっくり体の表面はもちろんですが、内臓にも意識を向けましょう。
「胃さん、ありがとう」「腸さんありがとう」「子宮さん、いつもありがとう」

好きなことをしてくださいねって言います。
好きなことをすることは万能薬ですね。
どんな場面でも使えますが、自己肯定感を上げるためにはやっぱりとても効果的なんですね。

チョコが好きなら、味わってチョコを食べましょう。
カフェが好きなら、お気に入りのカフェに入ってニヤニヤしてましょう。
旅好きなら、次の旅を計画しましょう。
海が好きなら、海を見に行く日を決めましょう。
ミスチルが好きなら、今日はミスチルを思い切り自分に聴かせてあげましょう。

「好きなことを好きにできる、という経験を潜在意識にさせてあげる」という回りくどい表現をよくします。
好きなことができる、という経験は私たちに自信と存在意義を与えてくれます。

でも、好きなものが何か分からないて人もいますよね。
「私、何が好きなんだろう?」って街にでて探してみませんか?

ちょっとした裏技もお伝えしましょう。
「嫌いなモノって何?」

嫌いが分かると、好きも見えてきたりします。

本当は私たちはみんな好きなものをほんとうは持っているし、知っています。
でも、何らかの事情で蓋をしてしまって見えないようにしてるだけ。

だから、本当は好きなものを知ってる、と思って下さい。
そうするとぽつぽつと見つかってきますから。

長くなりましたが、たくさん紹介した方法のどれでも構いませんので、ぜひやってみて、続けて見てください。

そうすることで日頃のストレスも発散できますし、人目を気にするけど苦しくない、とか、顔色を伺っちゃうけど前よりはマシ、という経験が、最短で1か月で実現します。

まずは試してみてくださいね。

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