Vの字回復する心。


先日、友人と和歌山の温泉に浸かりに行ったときのことである。
そこは23.5℃の源泉(炭酸泉)の湯船と、それを41.5℃に温めた湯船、38℃のちょうどいいぬるさに温められた湯船と様々なお湯を楽しめる仕組みとなっている。
浴槽の淵はただれたように温泉成分で鍾乳洞のごとき造形を築いており、それだけでも興奮してしまう仕組みとなっている。

さて、その23.5℃の冷たい源泉に浸かっていた時のことである。


ヒヤッとして冷たく、思わずあがりそうになるのだが、そこはグッと我慢し、デトックス、デトックスと呪文を唱えながら、その冷たい温泉に浸かっておくのである。

そうすると、徐々にではあるが体の内側から温かいものが湧き上がってくるのだ。

それは、私なりの表現を使えば、ほわほわと体を包み込むような、柔らかく温かい羽毛の如き感覚である。

その感覚がやってくると、私は「おぉ、仕上がってきた」と独りごちる。

冷たい温泉に浸かりつつも、温かいと感じているのであるから、感覚は変なのかもしれない。
しかし、気分はとても良い。すさまじく良い。ともかく嬉しいのである。

そして、さらにその冷たい温泉に浸かっていると、もはや、冷泉にいるような感覚はなく、そのままずーっと浸かっていられそうな感覚すらしてくるのである。(これは23度もあるからであろうと思われる。10℃を切ってたらこうはいかない。)

因みに、そんな状態で温かいお湯に浸かると、全身がじーーーーーんとなって、ますます心地よいのである。
私にとって温泉は、そんな冷たい湯船と温かい湯船を往復する「温冷入浴」である。

通常、「熱いサウナ+水風呂」、「熱い温泉+水風呂」という組み合わせのところが多いと思うのだが、この和歌山・花山温泉はちゃんと「熱い温泉+冷たい温泉(源泉)」という素晴らしい組み合わせを誇っている。

因みに私の知る限り、関西では灘温泉が顕著であろうし、また、東京・武蔵小山の清水湯も冷たい源泉(黒湯)を提供してくれている。

さて、実は今回は温泉の話を書きたかったわけではない(もう手遅れ?)。

その冷たい温泉に浸かっていた時のことである。
冷たくて震えそうになる感覚から、徐々に温かく、包まれているような気持ちのよい感覚に変わっていくのを感じながら、ふと思ったのである。

「これ、温泉だけでなく、人生のしんどいことにも言えるよな」

すごく辛くて、しんどくて、どうしていいか分からなくて、混乱していて・・・そんなときに、その状況から逃げずに、何とか向き合っていくと、辛くて、しんどい状況が底を打ち、Vの字回復を見せていくと思うのです。
私もそういう経験を何度かしたことがあります。

落ちていく感覚があるときにふと抜けて、逆に右肩上がりになっていく感覚です。

「あ、抜けたな。」と思う瞬間です。

しんどいところから抜けた瞬間。
寂しさがなくなった瞬間。
辛い気持ちがぱーっと消えた瞬間。

周りから見ると、ちょっと不思議ちゃんな行動なのだけど、そのちょっと前までしんどかったものが、瞬間でパチッとスイッチが変わったりするのです。

冷たい、冷たい、冷たい、冷たい、冷た・・い、ん??、いや、あったかい?まさかな。でも、あったかいな・・・

そんな経験、心の世界にも大いに当てはまります。

しんどいとき、辛いときはあまり派手に動かない方がいいんですよね。
じっとエネルギーを溜める方向で、じっと自分の感覚を信じるやり方で行きたいところですね。

参考になりました、幸いです。

 

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