3日で4回。



このタイトルで皆さんが何を想像したかは興味のあるところである。
私のことであるから、当然、酒食の話に終始する。

3日間で4回も同じ店に行ったとすれば、一般常識的には「狙ってる子でもいるの?」と思われる範疇であると思う。
しかも、案外かわいい子が多く、中にはわが娘と同じ名前のスタッフもいるとなれば、ますますもって「え?根本さん、もしかして?」と思われても仕方がないと思う。

もちろん、そんなことはないし、まかり間違っても、娘と同じ名前の女の子と付き合うなんてことはできないと思うが(世の父親はみんなそうじゃないんだろうか?)、3日で4回も通ったことは事実である。


この4月から、カウンセリングサービスの名古屋でのイベントは、名駅すぐの“愛知県産業労働センター・ウインクあいち”という会場で行われている。
実は、7年前は“中小企業センター”という名前であり、その歴史を感じさせるビルが建て替えられ、とてもきれいで使い勝手のいいセミナー会場へと生まれ変わったのである。
名古屋でのカウンセリングサービス、スタートの地に舞い戻ってきたとも言える。

さて、その産業労働センターであるが、かつて、我がセミナー人生で初めて、上下移動だけで全てが事足りてしまう経験ができるのである。

すなわち、一度、荷物を運び込んでしまえば、コンビニも1Fにあり、地下には飲食店があり、昼飯も、晩飯も、打ち上げも、すべて建物内で事足りてしまうのである。

セミナーが終わり、片づけをしたあとに、エレベータに乗るだけで打ち上げ会場に行ける、というのはあまりに有難く、便利で、奇跡のような気がしてしまう。
特に1DAYワークなどの感情を扱うセミナーの後は空腹感がハンパ無く、そこから打ち上げ会場まで10分も歩くと聞けば、途中確実にコンビニに寄ってしまう程なのである。

さて、この週末、2泊3日の強硬日程にて名古屋出張を行った。
最終日も宿泊してのんびりすればいい、との考え方もあるのだが、案外バカにならない宿泊費に加え、新幹線でわずか50分という距離が私の感覚を「出張」から「通勤」に変えており、従って、ここ1年ほどは、打ち上げを中座して新幹線に飛び乗るパターンを繰り返している。打ち上げを中座するのは講師としても、純粋な酒飲みとしても非常に心苦しいのは言うまでもない。

そういうある種無茶なスケジュールを組んでいるため、名古屋出張中の私は普段にも増して多忙を極めている。
今年に入り、特に名古屋は熱い。とても盛り上がっている。
その勢いに乗じて「名古屋でヒーリングワークはできないものか?」と社長に進言したら、「それはかまへんで」の一言で開催が実現してしまうほどに充実してきているのである。

よって、今後の名古屋での活動について自主的に集まった地元のカウンセラーやアシスタント達は喧々諤々の議論を交わしており、名古屋出張の折には、当然のように私もその場に参加して一緒に悩んだり、アドバイスをしたりしているのである。

そうした自主的なミーティングに加え、カウンセリングにワークショップ、更にはレギュラーのブログの執筆活動もある。しかも、今回は急遽ラジオの企画協力の話も舞い込み、ますますタイトかつ濃密な出張となった。

さて、喧々諤々の議論を交わすとなれば、当然腹も減る。ならば、始めからメシを食いながらやればいい、という至って合理的な理由から、ミーティングの会場が居酒屋に指定されたことはあながち自然の流れだと思う。
それが産業労働センターの地下にある「つくね屋本舗」さんなのはリーズナブルな上に、案外旨い、という理由からも至極当然かと思われる。

よって私も金曜日のミーティングに途中から議論に参加し、セミナー当日のランチマップ、更には、打ち上げ会場の吟味という非常に熱い論議を交わした。
(ここで「え?ミーティングて食い物と飲み物の話?」とか賢明な大人は思わないものである。今回はタマタマそうなっただけである。)

さて、セミナーの開催後には打ち上げを開いて、参加された皆さんと酒席を共にする、というのは、我が社の伝統的行事である。
しかし、昨今セミナーの参加人数も増えて来ており、その会場の確保には並大抵な努力では叶わない現状がある。

特に名古屋は朝が早い分、夜も早仕舞いの街である。セミナーの終了時間の関係で9時頃から居酒屋に入ろうとしても、閉店時間が迫っていて断られることも少なくないのである。(10時半ラストオーダーという店が多い)

その「つくね屋本舗」さんは、その条件を見事にクリアしていた。
人が入るスペースもあり、閉店時間も程よい時間に設定されている。

となれば、上下移動だけで利用できるこの場所は、打ち上げに最適な店であろうと判断し、その場で、土曜日のワークショップ後、日曜日の1DAYワークショップ後の宴会予約を入れたのである。

しかし、店側も、まさか二日続けて同じ団体が自分の店で宴会をするとは思っていなかったらしい。
翌日、連絡用に教えておいた私の携帯が鳴り、「あの、私どもの手違いで、重複してご予約が入っている状態でして」と恐縮したスタッフの声が耳に聞こえてきた。
「いや、今日も明日もお願いしているんです」と告げると、一瞬の間のあと「あ、そういうことでしたか。申し訳ありません」との返事。
余程、イレギュラーなケースということなのであろうか?

よって3日間の晩飯はすべて同じ店に確定した。

さて、日曜日は1DAYワークショップである。
朝10時から夜8時まで続く癒しのセミナーで、当然、お昼過ぎにはランチタイムを取る。

人数がそれなりに多いのである。20数名が一度に入れるランチ会場などなかなかない。

しかも、同じビル内ではあちこちでセミナーが開催されており、一歩外に出れば名駅の繁華街であり、短いランチタイムに全員が効率よく食事が取れる保障は何も無いのである。

そこで私はカウンセラーの池尾に静々と相談した。「昼と夜はメニュー違うんだよね?だったら、昼もつくね屋さんにしない?予約してもらえる?」と。

よって3日間に4回も同じ店に通う、という暴挙は確定した。

私と同じように4回のれんをくぐったアシスタントは軽く7,8名はいたと思う。「飽きる・・・」との懸念から、ほぼ店のメニューを制覇したことは言うまでもない。とはいえ、しばらくは、あの赤いのれんを見るだけで、ちょっと満腹感が襲ってきそうである。

次は11/3の感謝祭のときだろうか。
そのときには、あののれんが懐かしく感じていることを切に願っている。


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