(ドキュメント)僕がコンビニでアンアンを手にする時・・・。



カウンセリングからの帰り、近くのコンビニに寄って雑誌コーナーに直行。
何冊も束ねられている「anan 1571号」をおもむろに手に取り、じっくり中身を吟味する私、根本。
左隣で求職誌を読んでいたおばさんは「え?」という顔で僕を見上げ、右隣でファッション誌を熟読していたOLさんは黙って一歩右に避難した。


そして、たまたま開いたページが「女が感じる五感セックス」のコーナーで、きれいなヌード写真の羅列に一瞬“やってしまった感”で背筋がヒヤッとする。

雑誌の途中を開くのは自分が出てるページがそんなに前の方にある訳がなく、ましてやカラーの巻頭特集である可能性は限りなく低い、という思い込みによるものである。

が、現実は30ページという、比較的前の方にあったため、改めて最初のページからじっくり吟味する必要に迫られた。
その結果、僕の“女性誌棚前滞在時間”は必然的に伸びていく。
その間も、おばさんとOLさんは「こいつは何・・・?」というオーラを発し続けているが、軽く無視することにする。これが昼休みなどの混雑時でなかったのは幸いであった。

そして、「もしかしたら、ボツになっているのかもしれない」(これもまああり得ること)などと少々不安になりながらも、ようやく自分を発見し、ドキッとして、つい赤面。

つい「Number」と「Pen」の間にはさみこもうかと思ったが、それはもっと恥ずかしいことに気付き、アンアン1冊のみを手に堂々とレジに向かう。

しかし、レジには誰もおらず、しばらく待っていると、後ろには若いお兄ちゃんら数名が並ぶ。
彼らの僕の手に注がれる視線が少々痛い。
きっとコンビニを出た後「見た?あれ。いい年して、なんでアンアンやねん。もしかして、キャバ嬢の気を引こうと研究でもしようと思ってんのちゃう?がははは」などと噂話をされるに違いない。
まさか「このおっさんが雑誌に載ってる」などとは夢にも思うまい。

そして、奥から「お待たせして、すいませ~ん!」と出てきたバイトの女の子にピッとやってもらって店を後にした。

ブートキャンプには及ばないが、少々多めに発汗した。

#取材などをして頂いて掲載されている雑誌、書籍は「掲載誌」として出版社などから送っていただけるのですが、恩義を感じてというわけではないのですが、必ず僕も1冊あるいは数冊自費で購入させていただくようにしているんです。

アンアン1571号(本文)


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