近鉄特急で名古屋へ!



目覚まし時計より2時間も早く目が覚めました。
やはり「遠足の日の少年」のようなものなのでしょうか。
今日から名古屋出張なのですが、密かな計画を思いつき、昨晩からワクワクしていたのです。

でも、まずは大切な仕事を・・・と、慣れた手つきで荷物をカバンにつめ、ワークショップのテキストを作成(コピー&ホチキス止め)しに出かけました。
この時点で計画よりも1時間早く、かなり余裕の展開。
ほんと遠足が待ちきれない子どもですなあ・・・。
しょうもないことやのに・・・と思うものの、ホチキス止めの間もワクワクしっぱなしでした。


そして、テキストも完成し、意気揚々と近鉄難波駅へ。
密かな計画とは「アーバンライナー(近鉄特急)で名古屋へ」。

名古屋や三重方面から大阪に来てくださるお客さまが口々に「近鉄もいいですよ~」と自慢されるので、今回思い立って実行してみることにしたのです。
学生時代に何度か利用したことがあるものの、それ以後はすっかりご無沙汰していて、何と10数年ぶり。
その歴史の重みにもついくらっと来てしまいます・・・。

予定より40分も早く難波駅に着いてしまい、構内のシアトルズ・ベストでコーヒーを飲みながら「つくづく旅好き、乗り物好きなんだなあ、子どもだな」と喜びを噛みしめます(笑)

窓際のいい席で、がらがらの車内。
旅のおばちゃんが多いのかと思っていたのですが、意外にビジネスマンばかりで、途中からは寝息が響き始め(いびきは無し)、とても落ち着いていい感じでした。
最近はどこへ行くにも早く、楽に、で1時間以上同じ乗り物に乗ることがないので、この2時間は、僕にとってはもう立派な「旅」の部類に入ります。

ほとんどずーっと景色を眺め、位置を確認し、心の中で「へぇー」を連発し、きっと目を輝かせていたと思います。
アレは何だろう?と思い、後で地図を確認しようと思った場所もたくさん。
(ホテルにチェックインしてPCをネットに繋いで最初にしたのは地図を見て行程を再確認することでした!(笑))

田舎育ちの僕にとって山の中を縫って走る列車の旅は懐かしい思いでいっぱいになります。
日本の里!と思える風景を何度も見過ごして「ここでボーっとしたら気持ちいいだろうなあ・・・」と何度も心を窓の外に投げて紀伊山地を越えて伊勢へ。

なんとなしに建物や看板などで地域性を感じられてニンマリ。
例えば電話番号が「05xx」から始まるところで、もう違う場所なんですよね。
(関西は06、07xxですから)

広々とした田園風景にありきたりだけど思い切り心和みました。
やはり自分の原風景はこういう場所なんだよな、と帰巣本能が刺激されるようでした。

大阪近郊と違うのは1軒1軒の敷地が広くて大きいこと。
ずーっと高級住宅街か?と思うくらいで、いかに大阪がごちゃごちゃしてるのかを感じさせられます。
と同時に「この辺なら1軒いくらくらいなんだろうか?」「この辺に引越ししたら通勤はやっぱり大変なのかな?」などと一家の主らしいことも考えます。
途中、窓からめちゃくちゃ運動場が広い幼稚園が見えて「ここで子どもを遊ばせたらすごく喜ぶだろうなあ」など父らしい側面も。

その一方「○○さんはこの辺に住んでいるのかな?」というところもたくさん通って、あっという間に名古屋に着きました。
まだまだかなあ・・・と思っていたら急に都会になって駅に着くのにはびっくり。
「ちょっと足りないくらいがちょうどいい」という法に則って帰りも近鉄に乗ってしまいそうです。

でも、この旅は予想外にリフレッシュできます。
新幹線を使えば自宅から1時間半でホテルに着くところを、待ち時間も入れてわざわざ3時間以上かける価値はあるなあ、と思いました。
値段も安いですしね。

お陰で近いと思っていた名古屋がずいぶん遠く感じられて、いつもの勝手知ったるホテルに着いた後もしばらくここがどこか見失ってしまうほどでした。
面白い遊びを見つけた子どものように、しばらくの間は会う人会う人に自慢してしまいそうです(^^)

夜は名古屋から大阪に引っ越した友人が「もう私は使わないから」とわざわざ送ってくれた割引券を持って「世界の山ちゃん」へ。
金山周辺には支店が4,5軒もある。発祥の地なんだろうか?
なぜか一人なのに座敷に案内され、名物手羽先を頬張るも周りの席の盛り上がり具合に居場所をなくして、そそくさと店を出る。
味は良かったが、やはり塩気や油っ気が強くて口の中がずーっと変な感じ。
ちょうどほろ酔い気分でよい感じで、ぶらぶらと歩いてホテルへ。
溜まり始めた事務作業を楽々こなす。
違う環境に移ると気分転換になって作業がとてもはかどります。

でも、もう何だかいつもの慣れた場所、夜景なので、いつもここに居るような錯覚にも襲われます。
このデジャヴのような感覚も素敵です。

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