名店の返しでお浸しを作って酒を呑む。



先週福岡出張で、蕎麦の名店「あ三五」へ行った。この店がすごいのは客のオーダーを聞かない、ということなのだが、語り始めると長くなるので割愛する。
実に数年ぶりのことで、私の顔を見るなり大将は「おぉ、久しぶりだねえ。ほんといつ以来?」と喜んでくれ、「今日打ったうどんがあと2人前あるんだけど、持って帰る?」と。蕎麦屋だけど、お土産用にうどんや冷麦も打っているのである。
そして、その日は「山菜づくし」で死ぬほど蕎麦を食わせてくれ、とても幸せな気分を持ち帰らせてくれた。

写真はこの日頂いた蕎麦の本の一部である。実に20種類くらいの料理を頂いたんじゃないだろうか。
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さて、ここの返し(出汁)は美味い。今日の夕食にうどんを湯がいただけでは返しが残ってしまうので、それでは勿体ないと料理を作ることにした。このブログを読んで下さる読者の方はご存知かどうか知らないが、実は数年前より私は料理男子として家族の食事を担当することが少なくない。

さて、写真で見るとどうしてもショボく見えてしまうのだけど、焼きナス、そして、シメジのお浸しである。
前者は冷やして明日行われる仲間内のバーベキューにツマミとして献上される。暑い日差しの下で頂く冷たいナスはますます酒欲を掻き立てることと思われる。

シメジと、その風味が加えられた出汁は本日の日本酒の肴となる。
いや、本当は日本酒は呑む予定ではなかった。しかし、この返しとなると、どうしても日本酒に手が伸びてしまうのである。それくらい日本酒に馴染む味なのである。大将にそう伝えたら「そりゃ、蕎麦には日本酒ですから」とあっさり仰るのであろう。
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呑み助である私は、ちょこちょこと料理を作って家族には晩御飯のおかずとして、自分(プラス呑む日の妻)には酒の肴として供することがある。
案外、厨房に立つのは気分の良いもので、自らが欲するものを作り、供し、それを肴に酒を呑むのは、やはり至福の時である。

とはいえ、これを読まされる読者の皆さんとしてはどんな意味があるのか甚だ理解に苦しむかもしれないが、ちょっと箸休めとしてでも読んで頂き、ご容赦頂ければ幸いである。

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