忙しいと豊かさを感じられない?~私が豊かさを感じたできごと~



スケジュール的にはずいぶん余裕のある仕事をしている私ですが、あれこれ考えることがいっぱいあるので、ついつい心を亡くしてしまう私でもあります。
そういう中で豊かさを感じるにはどうしたらいいのか?それを考えて見ました。

通常の業務に本の執筆という時間が入って6月以降、急にバタバタになってしまいました。
元々スケジュールには予定を持たせていたのですが、私の仕事と言うのは大きく3種類あって

(1)セミナー、カウンセリング、打ち合わせ等のアポイントが決まっている仕事。
(2)ブログを書く。セミナーの会場探し、テーマ決め、告知、テキスト作成、参加者フォローなどの創造的な作業。
(3)役所関係、税理士さんとやり取り、会場予約、支払い、セミナー準備等の事務作業。

なんですね。

それで(1)についてはスケジュール帳に記載されているもので、私が「仕事」と認識しているものです。
問題は(2)で、好きでやっていることなので全然苦にならないのですが、意外と時間を取るものです。
(3)に関しては私の苦手とするところで、それなら人を雇えよ!って話になるんですけど、まあ、何とか一人で回せてるところです。でも、それもそろそろヤバいかなって感じですけどね。経営者ってこんなに雑務が増えるのか?と思っているところ(笑)

で、スケジュール帳を見ると、けっこう隙間があって何もない日があるんですね。
それでけっこう余裕こいてるんですけど、そりゃ、(1)しか予定を書き入れていないので、そこに(2)(3)の仕事が必然的に入ってくちゃ、そりゃ休みもなくなるってわけです(笑)

そこに本の執筆という新たな業務が入って来て、それがやりたいこと、好きなことで、気合も入れば、プレッシャーもそれなりにかかるとなれば、ますます余裕がなくなります。

それに「忙しい」という字は「心を亡くす」と書くように、実務以外に「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と考えていると、ものすごく忙しい気がしてくるわけです。

つまり「忙しい」という状況は、実務が山のようにあって物理的に忙しい、という状態と、心理的にあれこれ抱えて「忙しい」という状態と二種類あるんですね。

私の場合は典型的な心理的多忙さによるもので、物理的にはけっこうヒマな時間もあるのです。とはいえ、その物理的な空き時間をあれこれ考えることや準備に費やすとなれば、そら、心も亡くしてしまうのです。

つまり、心理的余裕のなさ。これが忙しいと感じる要因だと思います。
例え、そうした仕事が山のようにあっても、楽しんでいたり、ワクワクしていたり、充実感があったりすれば「忙しさ」は感じないものです。

例えば最近は東京出張の折には元々予定していたスケジュールに予定が次々入り込んできます。
ひとつ例を挙げれば明後日の水曜日は当初はグループカウンセリングを午後に予定しているだけだったのですが、そこにサンクチュアリ出版さんからの依頼で夜、セミナーをすることになりました。
さらに先日、日経ビジネス系の雑誌社から取材の依頼を頂いたので、それを午前中に入れまして、朝東京に移動→白金で取材→神楽坂でグループカウンセリング→千駄ヶ谷でセミナー、というスケジュールになりました。
ちなみにお気に入りの料理人さんが9月で店を辞めると聞いたので、セミナーの後はその店に顔を出す予定にしたので、それこそ朝から夜までびっしり予定が入ってしまいました。

でも、こういう時ってもう目の前のことを一つ一つクリアしていくのでとても充実感が伴います。同じ場所に居続けると必然的に爆発する性質のある私にとっては移動があって、違う仕事をするのが喜びなので、このスケジュールは苦ではありません。

でも、そこに「本の締め切りが~!!!」「ああ、そろそろ9月のセミナー告知を考えねば~!!」「何?10月のセミナー依頼???おぉー、そんな10月のことなんてまだ考えられねー」「ああ、そろそろランチセミナー新バージョンを企画したいぞ」「京都のリトリートの準備を始めなければ!!」などと、実務以外の考えるべきことがあるとパニックになるわけです(笑)

つまり、忙しさというのは「心」が作るものなんだな、と思います。


沖縄に1週間以上滞在して、あの真っ青な海と空に癒されてきました。
同じやるべきことがいっぱいある状況でも、あの海と空の境目があいまいなくらい美しい景色が指呼の間に見える環境では、自然と心に余裕が生まれてきます。

「まあ、何とかなるわな」
「そんな焦らんでも大丈夫」
「何だかんだ何とかなるもんやな」

そういう思いが自然と出て来るようになるのです。
だから、そんな環境に身を置くと「今すべきことだけする」ができるようになります。
「それって今やらなあかんの?別に今じゃなくてもいいよな」
「それって今考えなあかんの?別に今じゃなくてもいいよな」

要するに労働意欲というか、義務で何かする意欲が完全に欠落していくのです。
そうすると「今やるべきこと」と「今やりたいこと」だけができるようになります。

まあ、そら、沖縄人が仕事しないのもよく分かりますわ(というわけでもないか(笑))。

そして、その思いは大阪に帰って来てからも続きました。
周りはバタバタしているし、人も多いのだけど、心は静かなんです。
地に足が着いている感覚で、あれこれ仕事が舞い込んで来ても堂々として対処することができます。

ああ、これが余裕のある状態なんだな・・ということを梅田の人混みを歩きながら感じたものです。

ところが、その後、福岡に行き、何!?すぐに来週は東京じゃねーか!と気付いた瞬間、あれこれ考え始めて、その余裕は吹っ飛んでしまいました。

そして、再びバタバタしながら今日を迎えているのです。

それで今日はコラムなんか?というと、実はそうではなく、「豊かさ」についてつくづく意識することになったので、その話をしたかったのです。

「豊かさについて」。
そう、勘のいい人、あるいは、日々、私のブログを熟読して下さってる方はもうお気付きでしょう。

ステマです。
今週末から始まる東京、大阪、名古屋で開催する豊かさのワークショップへの案内をすべく、このネタを書いているのです(笑)

忙しいって感じるとき、全然豊かさを感じられません。
でも、沖縄のあの海と空を眺めているとき、また、あの夕日に見とれているとき、私はとても豊かな気持ちでいられました。
この間ブログに書きましたが、今回はなぜか山登りのようなことを何度もさせられまして(笑)、毎日Tシャツを着替えながら生活していたのですが、それでも心は豊かさを感じていました。

「忙しい」と「豊かさ」は反対語なのかもしれません。

よく私は、「ハードワーカー」の定義として「仕事ばっかりして、土日もないような生活をしている人」だけじゃなく、「仕事はさほどではなくても、頭の中で常に考え事をしている人」も含まれる、と解釈しています。

例えば、旦那さんとの関係がぎくしゃくしていて常にそのことを考えているのならば、専業主婦だってハードワーカーになるんです。

例えば、今の仕事が辛くて転職を考えていて、それよりも自分が何をしたいのか?って考えることでいっぱいいっぱいになっているなら、立派なハードワーカーです。

そういう時は、全然余裕を感じられませんから、お金があっても、時間があっても、豊かさは感じられません。

皆さんの中にもこういう人、いませんか?
「毎日多忙な毎日を送っていて、お金を使う暇がない。だから、預金残高はどんどん増えているんだけど、豊かか?と言われると全然そんな気はしない。むしろ、貧乏な気すらする」

今度のセミナーでも「あなたにとって豊かさって何でしょう?」という問いをするのですが、豊かさを感じられるポイントっていくつもあると思うんです。

もちろん「お金」はその一つですね。とても大切な豊かさの指標です。
また、「時間」。いつもスケジュールがいっぱいだと、それをこなすことに追われて豊かさを感じられません。
さらに「人」。お金や時間があっても、それを分かち合える仲間がいなければ、孤独感を感じてしまいますよね。寂しさは人を狂わせる、という言葉もありますが、豊かさを感じるには「人」も大切な要素だと思います。
それから「空間」。モノがいっぱい溢れていて整理されてない空間にいれば、天井が3メートルもある50畳の部屋にいても心は落ち着かないかもしれません。
そして「自然」に豊かさを感じる人もいるでしょう。濃い緑が溢れる山や森、青々とした空や海を感じて心が豊かに思える人もいるでしょう。
あるいは「モノ」。お金がさほどなくても、食べ物は目の前の畑で取れるし、近所の人があれやこれやと分けてくれて、いつも新鮮な食べ物に溢れている状態に豊かさを感じる人もいると思います。

皆さんはいかがでしょうか?
皆さんが感じる豊かさポイントはどれでしょう?

私などはこれら全部!かもしれません(笑)

幸せも同じですが、豊かさってやはり感じるものだと思うんです。
つまり、これらの「条件」「状況」が揃っていても、心に豊かさを感じられなければ、自然の多いところに住み、周りに友達がいっぱいいて、ご近所さんがおすそ分けをしてくれて、それこそ多額の貯金があっても、豊かさは感じられないと思うんです。

じゃあ、どうしたら豊かさを感じられるようになるのか?
私の今回の沖縄の旅はそのヒントの一つをもらえたような気がします。

地に足を着けること。
自分が豊かだと感じられるもの(例えば、沖縄の自然)に感謝の思いや喜びが湧き上がってくること。
緩やかな時の流れを感じること。

こうした要素ってやはり「女性性」がカギだと思います。

女性性は心に余裕を作ります。
また、自然体であることを自分に許します。
受け取ることに喜びを感じやすくなります。

自立的に頑張って仕事をしていると、思考的になり、物理的にも心理的にもスケジュールを埋める方向に意識が向いていきます。
これは男性性優位の状態。

そこに女性性を採り入れることができると、本当に必要なことにエネルギーを向けることができ、それにより心理的余裕を手に入れます。
そもそも「感じる」というのは「女性性」の仕事ですものね。

だから、自立的に頑張っている自分に女性性を入れることで豊かさを感じやすくなると思うのです。

例えば、敢えて、何もしない時間を作ります。
好きな場所で、好きな人と。
スマホはカバンの中に入れて見ないようにします。
そして、目の前の「今」を楽しむようにします。

そうすると、喜びや楽しみが自然と湧き上がってきます。

そして、そうして余裕が戻ってくると「幸せ」を感じられるようになるでしょう。

でも、この好きな場所で・・・という下り。
当たり前に皆さんやってるのかもしれませんね。
例えば「女子会」や「飲み会(ただし、自分が好きな人と)」で、好きなことを心置きなくしゃべっている瞬間など。

さて、今、豊かさをあまり感じられないなあ、という方は、そういう時間を意識的に作ってみるのもいいでしょう。

私などは一人でバーに行って、マスターとどうでもいい話をして、ぼーっとした時間を過ごすのが豊かさを取り戻すために大事にしてることの一つです。

心を亡くす、のは今に生きてないことでほんともったいないと思います。
なので、今に生きるためにも、そんな時間を自分のために作ってあげて見ませんか?
1日5分でも10分でもそういう時間を作ることで、心の在り方がガラッと変わると思います。

そして、そういう心の在り方、感じ方を学びたい方はぜひセミナーへ。
今回は女性性をより意識するためにイメージワークをたくさん採り入れる予定です。
そして、比較的少人数だけど、広くてきれいな会場を選定したので、場所も、空間でも、豊かさを感じられるとように工夫しています。

自立を手放して豊かさを感じられる自分になるワークショップ。
いよいよ、今週末からスタートです!!

東京:7/30(日)13:00-17:00
大阪:8/6(日)13:00-17:00
名古屋:8/19(土)13:00-17:00

http://nemotohiroyuki.jp/event-cat/19036

ステマだけど、ちゃんと読むに堪える文章を書いてると思うんだけど、どう??(笑)


あわせて読みたい