お母さんみたいにならないように必死に勉強して頑張ってきたのに・・・。(2/2)


人の子と自分の子はまた違いますよね。
だから、どれだけ保育士さんとして経験を積んでもまだ新しい体験ができます。
「母」と「先生」って違うでしょう?

そもそも人の子と自分の子は違うんですよね。
保育士さんからも、看護師さんからも、お医者さんからもそんな話を聞いてます。

「毎日うちの子と同じくらいの子を相手にしてるのに、保育園だったら全然平気でうまくできるのに、家に帰るとダメになっちゃう」

「うちの息子が突発性発疹で高熱出たときにもうパニクっちゃって、救急車!救急車!って騒いじゃったんです。嫁にパチン!とはたかれて気付いたけど、僕、救急医で、毎日そんな子ども見てるんですよね。
『これは突発性発疹で、どの子にもあるし、高熱が出るけど大丈夫ですからね』って毎日言ってるんですよね。自分の子どものことになるとダメですよね」

なんで人の子と自分の子は違うのか、というと、そこに「自分」を見るから。
自分の子どもって当然自分から出て来たから距離は近いですよね?
だから、より一層「自分」を投影しやすいんです。

だから、息子さんは「自分」なんです。

かつての自分がお母さんの顔色を伺って大人しくしてきたとすると、自分がそうしてきたように自分の子どもにもそれを期待します。
もちろん、潜在意識で、ですが。
立場を変えて「私がお母さんの言うことを黙って聞いてきたんだから、この子も私の言うことを黙って聞くべきだ」と思って期待するんですね。
ところが、たいてい息子はそうじゃないから、イラッと来ます。
「私は我慢したのに、どうしてあなたは我慢できないの?」って。
そして、息子に爆発しちゃうわけです。
「我慢しなさい!!親に歯向かうなんて何てことするの!!」って。

で、それが自分のお母さんと同じセリフだって気付いて愕然とするわけです。
「あれだけ忌み嫌ってたお母さんと同じことを言っちゃった、しちゃった」って。
そして、すさまじい自己攻撃が巻き起こります。

でも、そこで気付くことができます。
あのお母さんも同じだったんじゃないか?と。
今の私と同じ気持ちだったんじゃないか?と。

お母さんも子どもの頃我慢ばかりしてきて、それが私に対して出て来たんじゃないか?と。

そのとき、少し、お母さんを許せます。理解できます。
これが恩恵の一つです。

そもそもなんでもうまくやろうとすればするほど、うまく行きません。

Yさん、今、目の前にある水をうまく飲んでください!って言われると戸惑いませんか?
Yさん、今、うまく階段上ってください!って言われたらどうしていいかわからなくなると思いません?

うまくやる、は、失敗しろ、というメッセージなんです。

>イヤイヤ期に突入し、自分の知っていることをすべてやってみてもうまくいかないということが増えました。

素晴らしい体験ですよね~
息子さん、天才だと思います(笑)
というか、これがふつうだと思いますけどね。

3人目から子育てが面白くなるって聞いたことありません?
2人目までである程度のことを経験してるから、子育てがすごく楽になるって。

でも、それはすべて経験してる、といういい方もできるけど、思い通りにならないのが当たり前になって、そうした時の対処方法が分かってきた、という意味だと思うのです。

上2人はこうだったけど、この子はこうなるかあ~って受け入れる器が大きくなるから3人目が楽しくなると思うのです。

だから、自分が知っていることをやってうまく行かなくて、それがふつうで当たり前になったときに「応用力」が付いてますよね。
(たぶん、Yさん、応用問題は苦手なタイプだと思うんですけどね)

でも、もし、息子さんが知識通りの人間だったら、それって人間か?て思っちゃいますけどね。
きっとお母さんの顔色を伺って期待通りに生きることしかできない子、なんじゃないかな?と思っちゃうんですよね。

「うまく行かない」ということは「まだまだ学ぶことがある/まだまだ成長できる」ということです。

これからはお母さんへの競争心、対抗心、復讐心だけでなく、愛からも学び、成長することを選択できたらいいですね。

息子さんはそれくらい愛おしい、素晴らしい存在だと思います。

完璧でない自分を許していけるように、まずは、今、そして、今までの自分を承認してあげましょう。

さて、昨日に引き続き、こんなロールプレイはいかがでしょう?
今日はお母さんと向き合いましょう。
許しのためのセッションです。

会場からお母さん役の人を選びます。
一歩ずつ進みながら、今までお母さんに対して感じてきたことを声に出して伝えていきます。
それこそ本人には伝えられないこと、本人には言えなかったことを言葉にしていきます。
一歩一歩心が解放されていきます。
そして、最後、「許し」の儀式をします。

こんなに辛いのならば、この人がお母さんじゃない方がよかったのでしょうか?
そんな問いを自分自身に投げかけてみます。

その答えは、その場になってみないと分かりませんが。

この2つのプロセスで、心が少し解放され、スペースが生まれます。
たくさん涙が出るかもしれないし、嫌悪するかもしれない、怒りが出るかもしれないし、感謝や愛が溢れるかもしれません。

でも、それをただ流してあげます。
そして生まれたそのスペースに、愛をいっぱい与えましょう。

グループセラピーの素晴らしいところは、ここに一緒にこの体験をしてくれる仲間たちがいる、ということ。
私は良く「世論」って言いますけどね。社会の目を効果的に使います。

「Yさんは十分頑張ってきたって感じる人、席を立って承認の拍手をしてあげてもらえませんか?」

恥ずかしいけれど、何も間違っていない、私はよく頑張ってきたんだ、と実感できると思います。

※こうしたロールプレイセッションは問題解決セミナーやリトリートセミナーなどで体験していただけます。

子育ての心理学
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